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吾輩は猫である。夢は秘密である。  作者: ゴリさん


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28 カラフルらいでん

今日の吾輩は、お昼ご飯を食べてからお決まりの毛づくろいをして、いつものように窓の縁で日の光を浴びながらポカポカと心地よい時間を過ごしている。


「リラックスタイムにゃー」


吾輩にとって最高の時間である。




(あるじ)が大きなダンボールの箱を持って部屋に帰ってきた。


「じょにー。らいでん。今日は沢山の仲間を持ってきたよ」


「にゃにー・・・。にゃんだこれは!」(にゃ。にゃにゃ)


主が箱から出した物は、驚くべきものであった。


「じゃじゃーん。どうだい。すごいだろう」


なんと、主はらいでんの兄弟をたくさん出してきた。


らいでんに毛が付いたモデルだった。


赤い毛のらいでん。青い毛のらいでん。緑の毛のらいでん。黄色い毛のらいでん。ピンク色の毛のらいでん。黄金色の毛のらいでん。銀色の毛のらいでん。茶色い毛のらいでん。黒い毛のらいでん。白い毛のらいでん。


らいでんだらけである。


すでに勝手に行動し始めているらいでんがおり、なんだか吾輩にとってこの場所はカオスである。


しかも6体のらいでんが吾輩を観察している。吾輩、なんだかとても怖いのである。



本家のらいでんがソファーの座へジャンプした。するとそれを見ていた数体のらいでんが同じようにジャンプをし始めた。1体はすぐに成功してソファーの座へ届いた。別の1体はうまくジャンプが出来ずソファーの座のクッション部分に何度も激突している。他の3体は互いにジャンプした時に体などが接触してバランスを崩し床に激突している。その状況を観察しているらいでんもいる。無関心ならいでんも数体いる。


何故主はいっぺんに10体ものらいでんを持ってきたのか不思議である。


吾輩は安全地帯と思われる窓の縁へ回避済みである。



さっきから床に何度も激突しているらいでんがいるが、どうやらネズミ型ロボットの外皮構造と同じようにしているのか、床に激突しても大きな音はしていない。本家らいでんが激突していたら『バーン』とか、『ガシャーン』とか、『ゴン』とかなにかしら大きな音がしているだろう。


本家らいでんなら、そんなに激突を繰り返してたら壊れてしまいますよーって心配になるけど、カラフルらいでん達は『ボン』と少し音がする位で済んでしまっている。


カラフルらいでん達は、己の欲望で行動しているのが半数以上である。


赤い毛のらいでんはすぐにソファーの座へジャンプできており、そこから周りを観察している。


本家らいでんは、音に反応して観察をしているようだ。


ピンク色の毛のらいでんは動かず周りをずっと観察している。


さっきから黄色い毛のらいでんが、ソファーの座のクッションに何度も激突して床に叩きつけられているが、一向に辞める気配がない。


青い毛のらいでん。緑色の毛のらいでん。黒色の毛のらいでんが同じようなタイミングでジャンプをして空中で接触しバランスを崩しているのだが、こちらも同じことを何度も繰り返しやめる気配がない。


黄金色の毛のらいでん。銀色の毛のらいでん。茶色い毛のらいでん。白い毛のらいでん達はソファージャンプ組には無関心で、部屋の中をうろうろして観察している。


主は、カラフルらいでん達を見ながら笑っている。


主は、本家らいでんを持ち上げ何かをつけ始めた。しばらく見ていると、らいでんにも毛が生えていた。毛の色はシマ馬のような色合いだった。

吾輩には、本家らいでんがらいでんではなくなってしまったように感じた。


次に主は、赤い毛のらいでんを持ち上げた。主は赤い毛のらいでんの毛をはがしてしまった。するとそこには本家らいでんと同じで姿であった。


「にゃにゃなー・・・。にゃんとまー。ニャンビリバボー」


驚いているのは吾輩だけで、カラフルらいでん達の行動は先ほどから変わっていない。


もしもカラフルらいでん達の毛がなくなったら、本家らいでんと見極める事が吾輩には出来ないだろう。


それはとってもやな事だし困ってしまう。


そんな吾輩の願いが主に通じたのか、主は、はがした赤い毛を元のらいでんに着け直して最初の状態に戻していた。


しかし、本家らいでんはシマシマ模様の毛が付いた状態であった。


吾輩は、本家らいでんがとてもらいでんと同一視することが出来ず、なんだか寂しくなってしまった。


「にゃー・・・。にゃ・・・」


主に、本家らいでんを元に戻すようにお願いしてみた。


「そうか・・・」


主にお願いが通じたようである。


主は本家らいでんを元の姿に戻してくれた。


吾輩は嬉しくなり「にゃ。にゃー」と主に感謝した。


主はそっと吾輩を優しくなでてくれた。



とりあえず今のところは、本家らいでんは毛がない状態のらいでんでいて欲しいと思う吾輩であった。



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