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吾輩は猫である。夢は秘密である。  作者: ゴリさん


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27 黒猫3兄弟 後編

俺達は、魔王じょにーとの謁見の為に王城の門の入口で待機していた。


「カイア。僕達大丈夫かな?殺されないかな?」


「大丈夫だろ。だって、魔王はじょにーだろ?」


「そうだよね」


オルペカはかなり怖がっている様子で(カイア)に確認するように聞いてきた。

内心は俺も同じなんだけど・・・。俺はマックとオルペカが少しでも安心出来るように気丈に振る舞った。


待っている時間はとても長く感じた。にゃむろを見るととても緊張しているのが分かる。らいでんは見ても様子が全く分からなかった。


「謁見の許可が出たぞ。衛兵が玉座の間まで案内をする」


「承知した。よろしく頼む」


ようやく衛兵から声がかかり、らいでんが俺達の方を見て無言のまま手を少し振る仕草で「行くぞ」と歩き始めた。


案内する衛兵は、城の中に入り広く長い廊下をしばらく歩くと大きな扉の前で止まった。


すると衛兵が大きな声を発した。


「じょにー魔王陛下より謁見を許された者達をお連れしました」


大きな扉が門番により開かれ、俺達は玉座の間へと進んだ。


玉座は数段高い位置にあり、らいでんは衛兵から止められた位置で片膝をつき頭を下げた。にゃむろを見ると同じようにしている。


「俺達も同じようにしよう」


(カイア)は小さな声でマックとオルペカに声を掛け、片膝をつき頭を下げた。


待っている時間はとても苦痛だった。じょにーが物凄く怖い存在になっていたらどうしようと考えると、俺の心臓がバクバクしてすぐにでも逃げ出したい気分だった。マックとオルペカを置いて一人だけ逃げることは出来ないからなんとか我慢することが出来ていた。


「じょにー魔王陛下がお越しになった。不敬のないように注意せよ」


頭を下げた状態だから周りの状況が分からないが、周りが騒がしくなっているのは足音から分かる。


「頭をあげよ」


玉座にはあのじょにーが座っていた。


じょにーをよく見るとなんだか驚いたような顔をしていた。しかし、恐怖をまき散らすような存在ではなさそうなので、(カイア)は少し安心することが出来た。



俺達はじょにーとらいでんのやり取りを見ている事しかできなかったが、何やら戦う方向で話が進んでいる。

これはとてもまずい状況ではないのかと思ったが、闘技場へ移動することになった時には手遅れであったと悟った。


「マック、オルペカ。とりあえずは覚悟を決めるしかない。俺達は早めに負けてしまおう。それが無難だろう」


「「 OK 」」


俺は小さな声でマックとオルペカに声を掛けた。




闘技場について戦いの場に到着すると観客席には様々な生き物がいた。

俺達のような動物が人のようになっている者も沢山いるが、昆虫や鳥などが人のような姿をしている者もいる。玩具?道具?説明がつかないようなおかしな物が人のような形をしている者も大勢いる。

やはりここは不思議な世界である。


「カイア、見ている人たちにおかしな形をしているのが沢山いるね」


「本当にここはなんなんだろうな」


「そうだな」


オルペカとマックが不思議そうに周りにいる観客を見ているが、俺も同じであった。


しばらくするとじょにーがやってきた。すぐに戦いが始まり最初の狙いは俺達のようだった。

俺は念のため、じょにーをなるべく怒らせないように対応した。しかし、戦いは避けられないため、マックとオルペカに声を掛け、一撃必殺を狙ったが手痛い返り討ちにあった。


俺達のおしりを狙われてしまった。痛みがあったおしりを痛打されて意識が飛んでしまった。


目を覚ますと戦いは終わっており、おしりに治療が施されていた。


マックは俺が目を覚ましてからすぐに、目を覚ましていたが、オルペカは一向に目を覚まさなかった。

オルペカのおしりは以前に増して盛大に腫れあがっていた。


「カイア。オルペカのおしり、大丈夫かな?あれでは、おならをしたら激痛が走るのではないか?」


「そうかもな」


俺はマックの質問に同意する事しかできなかった。


城では宴の準備が進められていたが、オルペカが重症の為、宴では俺とマックは食事をする程度にしてオルペカの傍で早めに眠りについた。




目を覚ますと、マックとオルペカが俺に寄り添うようにして眠っていた。周りを見るとオリバーの家にいる事が分かった。


「良かったー」


俺は唯々、安心をした。


「おかしな夢を見てしまったな」と考えていると、マックとオルペカも目を覚ました。


「「 カイアー 」」


マックもオルペカも感動の再会とでも言わんばかりに身を寄せてくる。


「「 おかしな夢を見た。会えてよかったー 」」


「お前達も見たの?」


「「「 じょにーが魔王になっていた 」」」



その時俺達の共通認識は、戦いは止めて暫くは穏やかに暮らそうであった。





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