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吾輩は猫である。夢は秘密である。  作者: ゴリさん


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24 勇者 現る 後編

吾輩は、闘技場でらいでん達と対峙している。


「行くよ」


「はい」


らいでんは、武器を持たず防具も身に着けていなかった。白猫のにゃむろは、剣と盾を持ち胸当ての簡易的な鎧を身に着けていた。黒猫3兄弟は、カイアが剣を持ち、マックとオルペカは長く太い棒状の武器を持っていた。あの武器は、以前パパさんに見せてもらったアニメで使われていたバズーカ砲というものだろう。3兄弟は盾は持っていないが、重そうな鎧を身に着けていた。


吾輩は内心焦りを感じていた。

らいでんは防具を身に着けていないが、吾輩と違い体全身が硬い素材で作られている。にゃむろと3バカ兄弟は防具を身に着けている。


吾輩は武器を持っていない。素手で戦うには、吾輩にとって不利な状況であった。


状況を打開する為の方法を考えなければならない。その為に、少し時間を稼ぐ為の戦法を取ることにした。


ダッシュして相手に近づいて警戒させてから、再び距離を置くために後方へ下がる。


相手の動きを観察していると、吾輩の動きに対応しきれていない事が分かった。吾輩の全力の動きなら十分に撹乱させる事が可能であろう。

だが、吾輩の攻撃が相手にダメージを与えられるかが問題だ。


らいでん達は、吾輩を取り囲もうとしているようだ。当面は、囲まれないように動いて立ち回る必要がある。


吾輩は動き回っているなかで、3バカ兄弟のおしりが赤く目立っていることに気づいた。重装備の鎧を身に着けているが、おしりの部分は無防備であった。3バカ兄弟に対する突破口は、おしりであった。


吾輩はまず3バカ兄弟に狙いを定めた。


「俺達から潰すおつもりですか?簡単には殺られませんよ」


いつもの3バカ兄弟の口調と違った。見た目は同じでも中身は違うのか?少し意外であったが、やることに変わりはない。


「俺達の力、試させてもらいますよ。行くぞ!」


「「 おー 」」


「シン・にゃんこストリームアタック!!!」


「ほー。新技か。でも、吾輩がダッシュで後ろに回り込んでしまえばその技も意味がないだろう。吾輩の本気のダッシュを見せてやる!」


黒猫3兄弟は縦一列の状態で迫って来たが、吾輩は本気のダッシュで最後尾のオルペカの後ろに回り込んだ。そして、オルペカの無防備になっているおしりに必殺 猫スマッシュを繰り出した。


「バッチーン!!」


「ぎゃー・・・・」


凄い音と共にオルペカが叫んだ。その後すぐにピクピクと動いて気絶した。彼のおしりはさらに大きくなり、真っ赤であった。南無三。


オルペカが気絶しているのをボーっと見ているカイアとマックのおしりもすかさず、吾輩の猫スマッシュの餌食にする。


「 バッチーン! 」


「 バッチーン! 」


「「うっ・・」」


2人も同時に気絶した。オルペカほどではないがおしりが盛大に真っ赤になって腫れているようだ。南無三。


黒猫3兄弟は撃沈した。


「さぁ、次はにゃむろを何とかしないとなぁ」


にゃむろは、盾を前に出して防御の構えを取っている。正面からの攻撃は吾輩にとって不利である。

だから今回も素早い動きで、にゃむろの背後を取る。

そして、「奥義 ヒップアタック!」である。


にゃむろは反応できずに前のめりになって倒れた。

さらに、パパさんと一緒にテレビで見た技を使う。

吾輩はにゃむろの足首を掴み、そのまま回転を加えた。ブゥンブゥンと何回も何回も回転し、吾輩も目が回ってきたので、足首を離すとにゃむろは観客席まで飛んで行った。


「にゃんと。あんなところまで飛んで行った」


ひょっとして吾輩かなりパワーアップしているのか? 恐るべし腕力である。

どうやらにゃむろも気絶したようだ。


さぁ、残るはらいでんのみ。


「いざ、尋常に勝負!」


吾輩は、にゃむろと同じように片を付けようとしたが、らいでんは警戒して背後を取らせないようにしている。


吾輩の力はとても強くなっているようだ。ならば、またまたパパさんとテレビで見た技でこの状況を打開する。


吾輩にも出来るかどうかは分からないが、やるだけやってみよう。


吾輩は仁王立ちの状態で力が体の中に溜まるように、意識を集中した。


「にゃ。にゃにゃゃ・・。んぅー・・・。うぉにゃー。・・・・・にゃごぉぉぉぉぉ」


「・・・・・・・」


吾輩は覚醒した。体の中で力がみなぎる。吾輩の頭の毛もパンク・ロッカーもビックリなくらい逆立っている。もしや、あの技が使えるかもしれない。


「にににゃゃ・ぁぁぁぁ・んんんん・ここここぉぉぉぉぉぉー」


吾輩の手から少しだけなんか出たような気がする。らいでんを見ると後ろの方へひっくり返っていた。


「すごぉーい。吾輩は天才?」


「よし!吾輩の究極の猫パンチをお見せしよう」


「にゃにゃゃゃぁぁぁぁ。クライマックスだぜ!」


今の吾輩はノリノリじょにーである。


「にゃが」


らいでんの胸元へ吾輩の『究極 猫パンチ』を繰り出した。

吾輩の体内にある力が手の一点に集中された最高の猫パンチ。


らいでんは背中から倒れて、そのまま仰向けの状態になり意識を失ったようだ。


吾輩は何とか勝つことが出来たようである。これで一安心である。

今日の吾輩は、パパさんと一緒にたくさんテレビを見ておいて良かったと思うのであった。






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