18 進化した らいでん
吾輩は、らいでんが進化するまで特訓をすることにした。
まずは、吾輩専用アイテム5号のキャットホイール君で脚力を鍛える事にした。普段はあまり楽しくないので使っていなかったが、吾輩の強化計画に必要なので利用することにした。
今回の強化計画で利用しているのは、キャットホイール君・キャットタワー&クライミングロープ・猫じゃらし君である。朝・昼・夕方と使いまわして、吾輩の肉体も進化させるのである。
吾輩が「マッスルじょにー」になったら、みんながどのような反応をするのか楽しみである。
イメージトレーニングとして、前にパパさんが見せてくれた「ロッキー」の特訓シーンを吾輩に置き換える。吾輩が走っていると、子猫たちが後ろを追いかけてくる。吾輩は徐々にスピードを上げ、走る。階段を駆け上がり高いところまで登り切った後、仁王立ちになり、両腕を空へ向けて突き出し「にゃおー」と叫ぶ。そして「えいどりあーん」と忘れずに叫んでおく。
もうすでに吾輩は「マッスルじょにー レベル3」位には、なっちゃてるかもしれない。
吾輩のファイターとしての心が闘志を掻き立て続ける。吾輩はできるニャンコである。きっと。たぶん。いや、ぜったい。
吾輩の特訓は3日目に突入した。すると、吾輩に主からの朗報が入る。
「ようやく、らいでん強化パーツが揃ったよ。では、らいでんを進化させよう」
吾輩は、らいでんがどのように進化するのか、とても楽しみであった。
進化したらいでんのお披露目は、半日ほど時間が経ってからであった。
「出来たぞ!らいでんの進化版。らいでん version 2 だ!」
パッと見た感じでは大きく変わっていない気がしたが、色々な個所を細かく見ていると、以前のらいでんよりも可動部分がより複雑な構造になっていることがわかる。
「さあ、らいでん の動きを見てみようか」
らいでんは、ステップを踏んでいるかのような軽快な動きをしている。そして吾輩を驚かせたのは、なんと単独でソファーの座面にジャンプしていたのである。らいでんのジャンプ力も飛躍的に向上していた。連続したジャンプは出来ないようだが、それでも驚くべきことであった。
らいでんはソファーの座面から吾輩を見ている。吾輩もすかさず、らいでんのいる場所へとジャンプした。するとらいでんが吾輩の顔を見ている。そんならいでんを見て「じょにー。僕はやったよ!」と言っている気がした。今日のソファーの座面から見える景色は、以前とはまた違った感動があった。吾輩はいつの日か、らいでんと一緒に窓の縁から外を眺めることがあるのかもしれないと思い、その願いはきっと、主が叶えてくれるだろうと信じることにした。
その後、らいでんは猫じゃらし君と対戦していた。以前はレベル1でも苦戦していたが、今ではレベル1なら問題なく対応できている。本当にすごい。足の駆動部が大幅に改良されたことにより、仁王立ちした状態でも動きに滑らかさがあった。さすが吾輩の主である。
らいでんはちょこちょこ吾輩を見ているが、らいでんは進化した喜びを感じているのかもしれない。だから「じょにー。どう?どう?うまく出来てる?」と吾輩を意識しているのかもしれない。
らいでんの進化は吾輩の想像以上の出来であった。吾輩ももうしばらくは「マッスルじょにー レベル10」位を目指して頑張らなければと思うのであった。
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