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吾輩は猫である。夢は秘密である。  作者: ゴリさん


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15/15

15 トイプードルのレオ

今の吾輩は車で移動中である。吾輩用のカゴに入っている状態ではあるが、窓の外の景色は見えるので少しは退屈が紛れる。

今日の(あるじ)は、おばあちゃんに会いに行くようだ。

研究所から車の移動時間は5〜6時間位のようだ。吾輩にとってはとても長く感じる。

吾輩の前には、らいでんがいるのだが、彼は喋る事が出来ないので当然会話はない。らいでんと話が出来れば良いのだがロボットの彼に望むのは難しい事だろう。

おばあちゃんに会うためなので、景色を眺める事と寝ることを交互に繰り返していた。



「じょにー。ようやく着いたよ」


主は吾輩が入っているカゴを持って「ただいま」と言っておばあちゃんの家に入った。


家の奥の方からおばあちゃんの「おかえり」と言う声が聞こえた。と同時に「ダダダ・・・」と音と共におばあちゃんが飼っている愛犬のレオが玄関にやって来た。


吾輩がカゴから出るとレオは、挨拶とばかりに吾輩の匂いを嗅いだり舐めたりしてきた。


少しするとおばあちゃんがやって来た。

おばあちゃんは吾輩を見ると優しく抱き上げ、手で優しく数回撫でてくれた。

「おかえり。じょにー」と言って微笑んでいた。

そしておばあちゃんは直ぐに吾輩を降ろしてくれた。


すると直ぐにレオが「遊ぼう遊ぼう」と言わんばかりに吾輩にちょっかいを出してくる。

その時、主が吾輩の隣にらいでんを置いた。

らいでんは不思議そうにレオを観察している。

レオもらいでんに興味を持ったのか、匂いを嗅いだり手で触れてみたりしている。



レオはトイプードルという種類の犬らしい。吾輩達よりも体は大きく毛並みは茶色である。


らいでんが小走りに動き出すと、レオは後を追いかける。吾輩は1度背伸びをしてから、歩きながら2匹の様子を見ていた。しばらくは追いかけっこのような遊びをしているらしい。


らいでんが猫パンチを繰り出そうとすると、レオはうまくかわして後方へ退く。そのような行動を何度もしていた。

今日はらいでんがレオの相手をしているおかげで吾輩はゆっくりと休むことが出来る。



吾輩が日向ぼっこを楽しんでいると、レオが吾輩を舐めまわしてきた。

どうやら遊びに加われと催促されているようだ。仕方がないので吾輩も追いかけっこに加わることにした。


レオがらいでんを追いかけたら、吾輩は隠れる。隠れているのが見つかれば、レオがらいでんを追いかけるまでじっとしている。追いかけ始めたら、隠れるを繰り返した。



だいぶ長い事遊んだからか、レオは満足したようでようやくおとなしくなった。

吾輩もようやく一段落出来る。らいでんは吾輩とレオを観察している。

吾輩が毛づくろいを終えて一休みしようとすると、レオが近づいてきて吾輩のそばで休んでいる。一緒にひと眠りしたいようだ。すると、らいでんも近くに寄ってきた。きっとらいでんは吾輩達の行動を見て真似をしてみたくなったのだろう。


眠りから覚めればレオはまた、追いかけっこを始めるのだろう。

今日はレオの要求をはねのけることは出来ないだろうと、諦め気味になりながら、らいでんに沢山頑張ってもらおうと相棒を頼りにする吾輩であった。



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