1 黒猫3兄弟と白い奴
非現実的な猫の日常生活を勝手に面白おかしく書いていこうと思います。
話の内容がわかりづらい事が多くあるとは思いますが、ご容赦下さい。
吾輩は猫である。名前はじょにーである。
赤毛のソマリという種類の猫らしい。
もうじき1歳となるが、他の猫と比べると体格は小さい方である。
吾輩の主は、研究所の一室に住み込みのような状態で仕事をし、生活をしている。
その為に吾輩も研究所暮らしとなっている。
この研究所には、吾輩の主のように住み込み状態になっている者が多くいる。
この施設内には、食堂・売店・浴場・ランドリールームなどがあり、研究員の各部屋には仮眠用ベッドまであるのだから住み込み状態の研究員が多くいるのは当たり前なのかもしれない。
研究室の出入り口の扉の横には、小さな扉があり、吾輩はそこから研究室の外へ出ることが出来るのである。しかし、残念ながら吾輩だけではこの研究室があるフロアー以外には行くことが出来ない。階段は扉で遮られており、吾輩だけではエレベータ―に乗ることも出来ない。当然、吾輩だけではこの施設から外出することも出来ないのである。
今日は、吾輩の主から授かったアイテムを腕と足に装着して、研究室のフロアーにあるとても広い多目的室に向かう。扉がなく自由に出入りが出来る部屋の隅ではすでに戦いが繰り広げられていた。
「今日こそは我が3兄弟の攻撃でお前をチンチンにしてやる!」
「泣くなよー」
「やっちゃうぞー」
「今日も負けるものかー」
黒い3匹の猫と白い猫の1匹は毎日のように戦っている。
よくもまあ飽きないものだと感心していると3兄弟が新しい技を繰り出していた。
「いくぞー!にゃんこすとりーむあたっく!」
黒猫3兄弟は縦並びに白猫へと迫る。
「にゃんこふらっしゅ!にゃんこぱんち!にゃんこおなら!」
「うっ!にゃんの!くっさ!」
白い猫は3兄弟の攻撃を何とか躱していた。
「マック・オルペカ!もう一度だ!」
「OK、カイア!我らのにゃんこすとりーむあたっくで奴はビビっているぜ!」
「今日こそおしりペンペンの刑だ!」
「うむむむー。おならとは卑怯な!」「来い!受けて立ってやる!」
「「「にゃんこすとりーむあたっく!」」」
黒猫3兄弟が攻撃を仕掛けた瞬間、白い猫はすぐさま猫だましを繰り出した。その刹那。先頭の黒猫の頭を踏み台にして真ん中に位置する黒猫に猫パンチを浴びせた。最後尾の黒猫はバランスを崩して床に転んでいた。
「「「にゃにゃにゃ。にゃんと。」」」
「「「我らがまけたのかあ?我らのにゃんこすとりーむあたっくが敗れる?」」」
「僕が勝ったんだ!負けを認めろ!」
吾輩は勝った白い猫のそばに近寄り声をかける。
「にゃむろ!今日も戦いかい?」
「今日も君が勝ったんだねぇ」
「今日も僕の勝利さ!」
白い猫はにゃむろという名前で白毛から白い奴と呼ばれている。
ちなみに黒毛の猫3兄弟はカイア・マック・オルペカという名前で自称黒い3連星などと言っている。
「今日のじょにーは手と足に何か着けているが、新アイテムかい?」
にゃむろが吾輩に聞いてきた。
「そうなのだよ。びっくりアイテム28号なのだよ!」
吾輩の主は面白がって今迄にさんざん、吾輩にいろいろなアイテムを作ってくれた。
今日のアイテムは28番目に作られたアイテムである。
「「「じょにー。貴様には我らのにゃんこすとりーむあたっくは破れまい!」」」
「「「逃げるなら今のうちだぞ!」」」
黒猫3兄弟は敗戦のショックから復活していた。そして、吾輩を挑発してきたのである。
「にゃにゃにゃ。吾輩に勝負を挑むなど許せん。お前たちのお望み通りに赤い稲妻と呼ばれる吾輩が返り討ちにしてやろう!」
「吾輩のびっくりアイテム28号の餌食にしてやろう。かかってきなさい!」
こうして吾輩と黒猫3兄弟の戦いが始まるのだった。
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