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召喚者同士の激突

平原の中央で、かつて同じ世界から来た者同士の戦いが始まった。


ミツルが最初に動く。


【絶対正義】


彼を中心に白い光の力場が展開され、「正義に反する者」の能力を削ぐ効果を発動する。しかし、カズマの古代魔法には効果が薄い。


「古代魔法には通用しないのか——」ミツルが舌打ちする。


【聖剣召喚】


光る聖剣がミツルの手に現れる。彼は一気にカズマに斬りかかる。


カズマは【風刃結界】を展開して防御。風の刃がミツルの攻撃を弾く。


「セルヴァン!」


「任せろ!【疾風召喚】!」


時速200キロメートルの風の渦がミツルに襲いかかる。しかし、ミツルは聖剣で風を切り裂いて突破してくる。


同時に、ナギサが【希望の歌声】を発動。ギョ♪ ギョ~♪ 美しいメロディーが響き渡るが、その実体は精神攻撃魔法だ。


「うぅ〜ん♪ みんな〜、私のために戦うギョ♪」


魅了効果によって意識を奪おうとしてくるが、カズマの【心影結界】が精神攻撃を完全に無効化する。


「そんな偽善的な歌声、俺には通用しない!」


カズマは【朧影転写】を発動。自身の影が分離し、複数のカズマがナギサを取り囲む。


「ギョ!【偶像崩壊】!」


ナギサの周囲に爆発が起こり、影たちを吹き飛ばす。しかし、それは囮だった。本体のカズマが【空間断絶斬】を発動。


空間を切り裂く斬撃がナギサに向かって飛ぶ。


「危ない!」


ミツルが【審判の光】でカズマの攻撃を相殺する。強烈な光の柱が空間断絶斬とぶつかり合い、平原に爆音が響く。



リーフィアと精霊たちの連携


一方、リュウヤはリーフィアに襲いかかっていた。


「女は戦闘要員じゃねえゲコ!【狂戦士の血】!」


リュウヤの筋肉が膨張し、目が血走る。【破壊衝動】と【不死身の肉体】も同時発動し、まさに暴走状態だ。


「【殺戮の悦び】!もっと血を見せろ!」


リュウヤが巨大な戦斧を振り回してリーフィアに襲いかかる。


しかし、リーフィアは冷静だった。


「あなたこそ、エルフを甘く見ないことね」


【精密射撃】


リーフィアの矢がリュウヤの関節部分を正確に貫く。動きが一瞬鈍った隙に、彼女は後方に跳躍。


「みんな、お願い!」


【精霊召喚陣】


リーフィアの周囲に巨大な魔法陣が現れ、三体の精霊が同時に姿を現す。


セルヴァンが【風刃結界】を展開し、リュウヤの動きを制限する。


アクエリアが【浄化の水流】で治癒効果を持つ水の流れを作り出し、仲間たちの傷を癒していく。


そしてイグニスが【紅蓮爆炎】を発動。


「燃え尽きろ!」


広範囲に爆発的な炎が発生し、リュウヤを包み込む。しかし、彼の【不死身の肉体】により致命傷は避けられる。


「効かねえよ!俺は不死身だ!」


リュウヤが炎の中から飛び出してくる。しかし、その時——




王国大広場の決戦


戦場の状況


王国の大広場は、もはや戦場と化していた。石畳は砕け散り、周囲の建物には魔法の余波で無数の亀裂が走っている。空気は魔力で歪み、時折稲妻のような光が走った。


カズマは重い息を吐きながら、目前の敵を睨んだ。ミツル、ナギサ、リュウヤ——かつて同じ日本から召喚された者同士が、今は完全な敵として立ちはだかっている。


「もう十分だろう!」カズマの声が戦場に響いた。「これ以上の殺戮に何の意味がある!」


ミツルは聖剣を構えたまま、冷たく微笑んだ。「意味?カズマ、君は何も分かっていない。僕たちは選ばれた存在なんだ。この世界を正しい秩序に導くために召喚されたんだよ」


「正しい秩序だって?」リーフィアが弓を引き絞りながら叫んだ。「あなたたちのしてきたことのどこが正しいの?虐殺を?迫害を?」


「黙れ、劣等種ギョ!」ナギサの声は、以前の清楚な口調とは裏腹に憎悪に満ちていた。「私たちは聖なる使命を帯びているギョ。魔族やエルフなんて、この世界の害虫でしかないギョ!」


リュウヤが咆哮と共に突進してきた。彼の体は【狂戦士の血】によって異常に膨れ上がり、筋肉が盛り上がっている。斧を振り下ろす動きは、もはや人間のそれではなかった。


「殺戮最高!もっと戦わせろゲコ!」


カズマは【朧影転写】を発動し、自身の影を分離させて回避する。影がリュウヤの動きを撹乱し、その隙に【風刃結界】を展開した。風の刃がリュウヤの皮膚を切り裂くが、彼は痛みを感じていないかのように笑い続ける。


同時に、ナギサの【希望の歌声】が響いた。しかし、その歌声は希望ではなく絶望をもたらす。周囲の空気が重くなり、カズマたちの動きが鈍くなる。


「この歌声で、あなたたちの心を絶望で満たしてあげる」ナギサは狂気じみた笑顔を浮かべていた。


だが、カズマは【心影結界】を発動し、精神攻撃を完全に無効化する。リーフィアも自然の加護で歌声の影響を受けない。


「そんな!」ナギサが驚愕の表情を見せた瞬間、リーフィアの矢が彼女の肩を貫いた。


ミツルは【絶対正義】を発動し、カズマの【封雷結界】を弱める。


「君一人で僕たち二人の相手をするなんて、傲慢だよ」ミツルが聖剣を構える。


ナギサが【民衆の盾】を発動し、自身の周囲に防御魔法を展開する。「私たちを甘く見ないでギョ〜」


ミツルの【審判の光】とナギサの【希望の歌声】が同時発動される。光の攻撃と精神攻撃の複合技だ。


しかし、カズマは【時空境界の鎖】を発動。


「時よ、止まれ!」


周囲の時間と空間が一時的に固定化される。ミツルとナギサの攻撃が完全に停止し、カズマだけが自由に動けるようになる。


「これで決める!【重力制御】!」


カズマが指定範囲内の重力を10倍に増加させる。時空固定が解けると同時に、ミツルとナギサが地面に叩きつけられる。


「ぐああああ!」


「きゃあああ!重い、重すぎるギョ!」


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