表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/51

古代魔法の融合

カズマは【水流操作】と【風刃結界】を同時発動させる。水と風が合わさり、イグニスの炎を螺旋状に巻き上げながら制御する。


「面白い!水と風を同時に...だが、まだ足りねえ!」


イグニスは全力の【紅蓮爆炎】を放つ。半径20メートルに及ぶ大爆発が遺跡を揺らした。


カズマは咄嗟に【時空境界の鎖】を発動。時間と空間を固定化し、爆発を完全に停止させる。


「時空魔法まで...!お前、本当に人間かよ!」


固定化が解けると同時に、カズマは【空間断絶斬】で反撃。空間を切り裂く斬撃がイグニスに向かう。


火の精霊は咄嗟に回避するが、腕の一部が切断される。炎で構成された腕がゆらめいて消失した。


「やるじゃねえか...久々に血が騒ぐぜ!」


しかしイグニスは怒るどころか、さらに楽しそうな表情を見せた。


「お前の中に見えるぜ、カズマ!燃えるような想いが!大切なものを守りたいって炎が!」


イグニスの言葉に、カズマの胸の奥で何かが響いた。リーフィアを、村の人たちを、そして異種族の人々を守りたいという想い。


「ああ、そうだ。俺の中には確かに燃えるものがある」


「なら、その炎を見せてみろ!オレと同じ、熱い心を持つ奴の戦いを!」


カズマは全ての古代魔法を同時発動させる。【封雷結界】【朧影転写】【水流操作】【風刃結界】が融合し、虹色に輝く巨大な魔法陣が現れた。


「【古代魔法・四属性融合術】!」


雷・影・水・風が一つになり、イグニスに向かって螺旋を描きながら収束していく。


「すげえ!こんな魔法見たことねえぜ!」


イグニスも負けじと、全身の炎を一点に集中させる。


「【炎神顕現】!」


火の精霊の姿が巨大化し、古代の炎神の姿を模した。両者の攻撃が激突し、遺跡全体が崩壊の危機に瀕する。


激しい攻防の末、カズマの魔法がわずかに勝った。イグニスは膝をつき、炎の勢いが弱まる。


「参った...久々に本気で戦ったぜ」


セルヴァン「イグニス、認めるのか?」


「ああ。熱いハートがあるじゃねーか!気に入った!この人間になら、オレの力を託してもいい」


イグニスが魔導書をカズマに差し出す。本が光り、新たな術式がカズマの中に流れ込んだ。


アクエリア「これで三つの精霊が揃いましたね」


リーフィア「三つの精霊...?」


セルヴァン「風のオレ、水のアクエリア、そして火のイグニス。古代魔法の三大元素精霊だ」


イグニス「おい、カズマ。オレたちについてこい。面白いことになりそうだぜ」



新たな力の獲得


遺跡を出る前に、カズマは新しく獲得した魔法を試してみた。


「【紅蓮爆炎】...でも、威力を調整すれば治療にも使える」


炎を小さくして、リーフィアの小さな擦り傷に当てる。傷口が焼灼され、細菌が殺菌されて傷が癒えた。


「攻撃だけじゃない、治療もできる魔法なのね」


イグニス「炎は破壊と再生、両方の力を持ってるからな」


砂漠を歩きながら、三体の精霊が会話を交わす。


セルヴァン「久しぶりだな、イグニス、アクエリア」


アクエリア「本当に...数千年ぶりでしょうか」


イグニス「あの頃は若かったぜ、みんな。今度はこの人間と一緒に、新しい時代を作るってか」


「新しい時代?」カズマが尋ねる。


セルヴァン「古代魔法が復活したということは、この世界に大きな変化が起ころうとしているということだ」


アクエリア「あなたがその変化の中心にいる」


イグニス「まあ、どうなるかは分からねえが、面白くなりそうだぜ」


リーフィアも三体の精霊に歓迎される。


アクエリア「エルフの血を引く方なら、私たちの力をより深く理解できるでしょう」


「え? 私?」


セルヴァン「自然に調和したエルフにしか使えないものがある。試してみるか?」


三体の精霊が円陣を組み、リーフィアの周りを回り始める。風・水・火の魔力が彼女の中に流れ込む。


「【精霊召喚陣】...私にもこんな力が」


地面に三色の魔法陣が現れ、小さな精霊たちが踊るように現れた。


沈黙の都市を後にし、一行は次なる目的地へ向かう。カズマの心の中で、新たな共鳴が響き始めていた。


「また新しい魔導書の気配を感じる...今度はもっと遠くだ」


リーフィア「どこに向かっても、私はあなたについていく」


セルヴァン「オレたちもな」


アクエリア「みんなで力を合わせれば、きっと大丈夫」


イグニス「次の戦いも楽しみだぜ!」


夕日に向かって歩く五人と三体の精霊。カズマの古代魔法はさらに強力になり、仲間との絆も深まった。


しかし、遠い王国では新たな陰謀が動き始めていることを、彼らはまだ知らない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ