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101回目の異世界転生!  作者: 絢野悠
一章:女の子を三人口説き落とせ!
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最終話

「特殊クエスト、魔族を百体倒せ」


 例のごとくトランペットが鳴った。ちょっとだけ音量下がったな。


「今じゃなくない? それさっき言うべきやつだよね? これで俺が魔族倒し続けてたら、魔族にとっての俺の評価めちゃくちゃ低くなるじゃん? ただただ襲ってくるだけのクソ野郎じゃん?」

「そういう展開が見たいんじゃ」

「お前がクソ野郎だったわ」

「大丈夫じゃ。殺さなくてもいい、倒せばいいんじゃ」

「あー、なるほどね。でもクエスト完了の報酬をまだ聞いてないぞ」

「このコインを一枚やろう」

 取り出したのは金色のコイン。あれ売ったら結構長い間遊んで暮らせそうだな。

「ふらちな事考えておらんか?」

「気のせいだ。で、そのコインどうすんの」

「枚数によって報酬が変わる、神様ギフトと交換できるぞ」

「ガチャの天井みたいなことしてんじゃねーぞ。でもまあわかった。じゃあちょっと行ってくるわ」

「そうしろそうしろ、ワシはもう帰るでよ。それじゃあのぅ」

「ああ、ご苦労さん」

「それは上司が部下に言う言葉じゃぞ」

「いちいちうるさいよ。さっさと帰れ」

「もう、いけずなんだから」

「ぶっ飛ばすぞ」

「冗談じゃー」


 なんて言いながら、光の粒になって消えていった。普通に消えられるのかよ。


 その日、魔族の群れが遠征帰りに一斉に転んだ。その日から、その草原は「寝転び平原」と呼ばれることになったそうな。


 家に帰るといつも通りの日常が待っていた。母さんが昼食を作っているようだ。どういうわけかシアがスピカに勉強を教えていた。結構頭いいんだろうか。と思ったら逆にシアが教えてもらってた。どういう状況だよ。


 そしてリビングでお茶を飲むローラ。なんて普通なんだ。


「なんでいるんだよ」

「ん? 誰だ? でもその声聞き覚えが……」


 しまった。つい普通に喋りかけてしまった。コイツはアルファルドという人物を知らないんだったな。


「俺はアルファルドだ。アンタはローラだったな」

「なぜ私のことを?」

「大声で名前を叫んでたからな」

「そんなに大声だったか?」

「それくらいは気づけよ」

「思い出した。二つ前の町で出会った商人と同じ声だ。お前、変装してたのか?」

「ちげーよ。つか話の腰を折るなよ。んで、なんでここにいるの」

「シアとスピカに言われてな。居候させてもらうことになった」

「必要なくない? 割とキャラ的に扱いづらいからさっさと次の町行った方がいいよ?」

「またいつ魔族が現れるかわからないからな。それにここの温泉は非常に気持ちがいい」

「ここ温泉あったの? 二十年近く住んでて初耳なんだけど?」

「一ヶ月前に掘り当てて、昨日ようやく風呂が完成したらしい。ちゃんと畑仕事も手伝うぞ」

「ま、まあちゃんと仕事してくれるんならいいけどさ」

「はーい、お昼ご飯できましたよー」


 母さんが大皿を運んできた。元の世界でいうところの焼きそば、この世界でいうヤッキソーバという料理だ。こういうところももう慣れたぞ。


 そんなこんなでヤッキソーバを食べ始めた。賑やかというか、クソ面倒くさそうな日常が始まる予感しかしない。


 あばよ、俺のノーマルデイズ。

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