甘やかし上手のお嬢様
篠町ルルカのウワサ
テストで100点未満の点数を取ったことがないらしい。
ソライユ学園高校校舎。
あたしと雪乃は帰宅の準備をする。
「今日も頑張ったねー、雪乃」
「ほとんど寝てばかりじゃない」
今日は部活が休みなので、ルルカやエリオを誘えそうだ。
なので、先ずは小学校校舎でルルカを誘う。
「ルルカ、一緒に帰ろ♪」
「はい、お姉様」
続いて、中学校校舎のエリオ。
「やほ!」
「あ、お姉ちゃん」
「あら?エリオくんのお姉様ですか?」
エリオのそばに、クラスメイトらしき少女が。
「うん!篠町リルカだよ!リルカちゃんって呼んでほしいな♡」
「妹の篠町ルルカです」
「天野原雪乃、よろしくね」
それぞれ自己紹介を済ませる。
「あたくし、有栖川レイナと申しますわ」
お嬢様らしい名前、お上品な話し方、この子は…
「せっかくなので、あたくしのお家でティータイムになさいますか?」
レイナちゃんがティータイムに誘ってきた。ここはもちろん…
「はいはーい!スイーツ食べたいな!」
「こらリルカ、図々しいわよ!」
「うふふ、スイーツたくさん用意しますわ」
雪乃の注意を無視して、にこにこと笑みを浮かべながら答えるレイナちゃん。
「では、そろそろ行きましょうか」
あたしたちは校舎から出る。すると…
「あ、来ましたわ」
なんとリムジンが通りかかって、あたしの前で止まる。
「え!?」
「リムジン!?」
「レイナちゃん、まさか…」
「察しがついたわ…」
かなり驚愕する。
「さあ、乗ってくださいまし」
とりあえずリムジンに乗ることにした。それから数分後、リムジンはレイナちゃんの家らしき場所に止まったようだ。
「着きましたわ」
降りた先には、視界には収まらないほどの巨大な家が。
「うわあ!」
「でかっ!」
「まるで豪邸だよ!」
かなり驚愕しつつも豪邸の扉を開ける。そこへ…
「お帰りなさいませ!!レイナお嬢様!!」
たくさんの使用人があたしたちをお出迎えした!
「ティータイムの準備なさい」
「かしこまりました」
レイナちゃんは早速メイドさんに準備を頼んだ。
そして、移動すること1分。
「ここがあたくしのお部屋ですわ、ここでティータイムにしましょうか」
「わあお上品」
「素敵ね…」
レイナちゃんの部屋はかなり広く、ティータイムセットもご丁寧に用意されている。
「ティータイムの準備ができました、お嬢様」
メイドさんが紅茶とたくさんのマカロンを持ってきた。
「わーい!マカロンだぁ!」
「やっぱり食いつくなあ、お姉ちゃん」
あたしは素早くマカロンに手を伸ばす。
「リルカちゃんのために、たくさん用意したのですわ♡」
「ありがと!たくさん食べるね!」
「どうぞお召し上がりくださいまし♡」
レイナちゃんの甘やかしに、あたしはハイスピードでマカロンを食べちゃう。
「リルカ!私の分も残しなさいよ!」
「お姉様!落ち着いて食べてください!」
「お姉ちゃん!話を聞いて!」
3人の注意すら無視してマカロンを食べまくった。
そんなこんなで楽しんで…
「今日は本当にありがとうございました」
「いえ、ティータイムに来てくれて嬉しいですわ、また来てくださいまし」
「はいはーい!また絶対ティータイムお願いね♡」
「図々しいわ!これだからリルカは…」
こんなにもおしとやかなお嬢様がいるとは夢にも思わなかった。ルルカや雪乃が冷たいけど、レイナちゃんはあたしの唯一の味方だ!
「結局、楽しんだのはほとんどリルカね…」
to be continued...
篠町リルカのウワサ
水着専用の靴下を持っているらしい。