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現代に生まれた魔法使い  作者: レベルタロウ
プロローグ
8/28

第七話 歪んだ運命


花粉擬人化してください。





僕の胸に黒い鉄板のようなものが刺さって、胸からは止めどなく血が流れ続けている。


それを見たとき僕は痛みのあまり叫ぼうとした、だが叫べなかった。

何故かわからない、まず何が起きたのかすら理解できない。

僕が混乱している中、僕の胸に鉄板を突き刺した加害者が


ガシャンと重圧音を出しながら僕に近づく。


ガシャンガシャン



「.....................」


しばらく沈黙が流れた。


僕は暗闇に落ちそうになりながら顔を上げ、そこに見えた人物に驚愕する。



そこには黒い西洋の鎧を着た【里栖】がこちらを見て不敵な笑みを浮かべていた。



「り.....................す............?」

苦しくて、うなるように声を出す。


「あ~先輩おひさしぶり~」”里栖に似た何か”は里栖に似た声でしゃべりかけてくる。

(何を言ってる)僕は血反吐を吐きながら困惑の顔を示した。


「う~んとね~あたし先輩を××したいほど愛してたんですよ?それなのに先輩は違う女の子に行っちゃうんから悪いんですよ!」


(お前は誰だ!里栖は僕のベッドで寝ているぞ!)

最後の力を振り絞り睨み付けた。


「やーん先輩こ・わ・いっ!!」



その瞬間、”里栖に似た何か”は黒い鉄板を思いっきり深く突き刺さるように足で押し始めた。



(痛い!やめろ!死ぬ!死にたくない!)僕の顔は血と涙でぐちゃぐちゃになり、悲痛な音の無い叫びをあげた。

「う.....................」


「あなたは【本当の先輩】じゃないけど【先輩】だからストレス発散にちょうどいいの!」

(ど....ういう…ことだ)頭が動かなくなってきた。



「まあ理解しなくてもいいの!」鉄板を深く押すように一蹴

「先輩は××されなきゃ!」一蹴

「だーいすき先輩!」一蹴


(や…やばい、何もわからなくなってきた…)胸に鉄板が一蹴されるたびに突き刺さり、僕の体が悲鳴を上げる。ミシミシと



「先輩」

「…?」

”化け物”はこちらを見つめて



「私のものになってくれますか?」


と純粋無垢な子供のような声で問いを投げてきた。

答えは簡単だ____



(YESに決まってるだろー!!)


死にたくないあまりに、救われるほうを自分なりに選択した



"化け物"は僕の答えを読み取ったのか



 「うんわかった、じゃあばいばい」と



僕の胸に突き刺さっていた鉄板を思いっきり引き抜き___


僕は安堵し、薄れゆく意識の中、その鉄板が立派な剣だと理解した。


____しかし”化け物”は子供みたいに細い腕で剣を振り回して





「この【先輩】はいらない」




と一言告げた後、僕の首を刎ねた____


__________________________________


____________________________


______________________


____________




「.....................」


「.....................」


「.....................」


「痛い!!!!!!!!!!」



僕は首を刎ねられた痛みで目が覚めた。

すぐにベッドから体を起こして焦りながら自分の体をさすった。


「首は繋がってる!胸も何ともない!.......はあ、夢か.......?」

夢なわけあるか、さっきまでの出来事は現実だ。と夢の中の痛みを思い出した。

そして全部位が無事だと確認が出来たら、安心したように自分が横たわっていたベッドに、また寝ころんだ。


しばらくして落ち着いた後、ここはどこかと詮索した。

「白い天井.......病院か?」

周りを見ると個室型の病室のようだ。特に特別なものはない。


「もしかしたら天国かもな」

と笑いながら独り言をつぶやくと


『そうだよ、ここは天国さ!』

と言いながら僕の目の前に【現れた】人物は_____




僕の姿をした”何か”だった。



縦続けざまに”ぼく”はこう言った。




『はじめまして…254億3200万人目の僕、君が最後の希望だ。』




                         第七話 運命は終わらない 続く





最後までお読みいただきありがとうございます!!


頭が混乱してきた!!

難しい~~~~~~~


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