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現代に生まれた魔法使い  作者: レベルタロウ
プロローグ
20/28

第十五話 構造

 迫りくる異形達、悲しみと逃避に暮れる里栖、意識の無い有真


さてどうなるやら



____有真の頬に里栖の涙が落ちる。



ビュウウウウウ!!と

異形達はいきなり現れた竜巻によって後方に飛ばされた。

そして有真達は竜巻の目に入っていた、いや竜巻が守るように存在している。


それは有真が起こしたものでもなく、勝手に起きたものでもない。

『ふう~間に合った』

里栖は顔を上げて、辺りを見回すが

声の主は見当たらない。


なぜか?里栖は頭の上に重みを感じた。

その上には、一羽のカラスが止まっている


しかし、ただのカラスではなく喋るカラスなのだ。

里栖は最初、聞き間違いだと思ったが

『ああすまないレディの頭に乗るなんて』


と頭から降りて喋りだしたもんだからびっくり

「え?幻聴かな…」

『違うね!ちゃんと喋っているよ!』

「え…えええええ?!」

『うっさいな~』

羽で頭の横を抑えたカラスは、有真を見た。


『起きてくれよ、有真』

「有真さんは助かるんですか?!」

『大丈夫。少し眠っているだけだ。』


カラスが里栖にとって安堵できる答えを出した途端

安堵からなのか、泣き出す里栖。


しかし悲しいことに、竜巻は役目を終え消え去ってしまった。

有真達の周りには異形達が取り囲んでいた。


「ど、どうしたらいいんですか?!」

不安に駆られる里栖はカラスに答えを求めた。

『任せろ』とカラスもといナハムは有真の耳元に近寄り


里栖に聞こえないように小さく______




『飲み込まれる戦車。開く支配。歩く地球。それはスペード。扉を思う。』



___囁くと有真は起き上がった。


「あ、有真さん!」

と精一杯抱きしめる里栖だが、少しの違和感がある事に気づく。


反応がない。


どれだけ呼び掛けても顔を里栖に向けることすらない

それどころか立ち上がり、異形達を見つめだしたのだ。


異形達は威嚇のつもりだろうか、四つある手で拍手をし始めた。


しかし有真はそれを見つめたまま、動かない。

しばらくすると異形達は拍手を止め、有真の目の前から消えた。


そしてスクランブル交差点には里栖とカラス、有真の二人と一匹になった。



里栖は何が起きたか理解できずぼーっと立ち尽くしていた。

「あ、あ、有真さん…?」

彼女の言葉は何者ですか?という意味をこめられているのだろう。


有真は里栖の問いかけに反応した。

だが_____



「私の名は望月有真だ。しかし君の知っている望月有真ではない。」



_____その言葉は里栖を混乱させるには充分だった



              第十五話 システム 続く




最後までお読みいただきありがとうございます!!


もしかしたらこの話は変えてしまうかも



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