プロローグ→とある少女の日記
マトリックスとコードギアスに影響されて適当に描いた初心者の駄作ですが、興味がある方は読んで下さい(^_^;)
ある日曜日のお昼過ぎのことでした
家族と教祖様の演説をお聞きに列車を使って市内へと向かっていた最中の事です。
今日行われる集会のパンフレットを片手に父や母そして6歳年下の弟と一緒に車窓の景色を楽しみながら前回の集会の事、そして教祖様の素晴らしさについて話していました。その後三十分程で駅に着き、徒歩で会場へと向かっている最中にそれは起こりました。
集会が予定されていた私の高校程の広さを持つ建物から銃声が響いた後に建物の中から悲鳴と怒号が聞こえて来たのです。
この異様なな状況に母はすっかり腰を抜かしてしまい父が私に母を助け起こしながら
「伏せていろ」と叫びました。
私の頭はすっかり混乱してしまいしばらくおろおろするばかりでしたが再び怒鳴った父の声にびっくりして反射的に両手で頭を庇いながら熱がこもったアスファルトに突っ伏しました。
銃声がやんだ頃に父の声が再び聞こえましたしかし先ほどとは声色が弱々しく違い語尾も震えながら私の弟の名前を小さい声で呼んでいました。
私は何事かと思い父が力無く向いていた方向に視線を向け、そこで信じられないモノを見てしまいました。
そこに弟は居ました
頭が無い状態で
弟は仰向けに倒れ頭部はぐしゃぐしゃになって脳漿や頭蓋骨を飛び散らせ、その周りはまるでバケツを使ったようにぶちまけられたかのごとく血の海が広がっていました。
その様は昨年の夏に家族でやったスイカ割りを連想させ、見事にスイカを割った後の弟の満面の笑みを思い出し
混乱した私は弟に肩を掴んで起きるよう呼び掛けましたが直ぐに父が私を弟から引き剥がしてしまいました。後ろでは母が吐いていました。
今考えると私があのような行動に走ったのは明確に説明できませんが、弟の体が頭以外傷がなかったので錯乱した私は揺さぶれば弟が直ぐに起き上がる事を信じていたのかも知れません。
教祖様の教えに従って真面目に生きていた私には肉親を失う不幸は無いと思っていましたから。
自警隊の方に後で聴いた話によりますと、弟は教祖様を狙うテロリストが逃げる最中進路上にいた弟を撃ったらしいとの事でした
私には全く理解出来ません。
何故教祖様を信じていた弟が教祖様に楯突いて命まで奪おうとするテロリストなんかに殺されなければいけないのでしょうか?
なんで教祖様の言うことを守らない野蛮な人達の為に弟は命を失わなければならないのでしょうか?
私は考え両親の反対を押し切って自警戦闘機関に入る事にしました。
理由は二つ、
私の様に悲しむ人達を減らす為と、教祖様に楯突く野蛮な異教徒共を1人残らず天へと送るためです
そう、全ては教祖様の為に