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序章



地球の赤道付近…

そこに、とある島がありました。


そこは未開の土地であり、数多くの資源が豊富にありました。



そこに今より5000年前、縄文時代の頃に人間達が島へと移り住んできました。


人間達は島に着くや否や、「自分達の新天地」と評し

そこで暮らすことを決め、植物や動物達を狩り、島の全てを思いのままに自由に生き始めました。



その傍若無人ぶりに動物達は怒り狂い、人間達を食べ始めた。

そして人間達もまた、動物達に怒り狂い、負けじと食べ始めた。


このままいけば、どちらも滅んでしまうのは必至。



そう考えた、人間達の王・エヴァンと動物達の王・シンは行動に移した。

このままではどちらも滅んでしまうと、自ら率先して手を取り合い、争いを収めた。


それから今後のことについて話し合った。

まずは互いに植物にも動物にも人間にも決して手を出さず、争いを戒めることにした。

そして次に、共に自然と相互を護ることを誓い合い、自然の実りは平等に分け合うことに決めたのだった。


それからはずっと平穏が訪れ、互いに支え合い、護り合いながら共に障害を越えていった。




だが、その平穏が訪れた日から3820年が経った後、突如としてその平穏を覆す存在が現われた。


それとは巨大な隕石で、今まさにその島へと巨大な隕石が降り注がんとしていた。

その隕石は直径にして1km、あまりにも巨大で島を消滅させるには十分すぎる大きさだった。




深紅の炎を纏い、島へ向かって一直線に落下してくる巨大な隕石が見えた瞬間、人と動物は絶望しかけた。

どれだけ力を合わせようともどうにもできず、いずれ訪れるであろう死を受け入れるしかないことに。


それでも、この島の者達全ては祈ることを選択した。



死を覚悟した瞬間、自ずと誰からともなく皆は祈りを捧げていた。愛する者の幸せを、その平穏を。


自分の平穏や幸せを望むのではなく

親愛なる者達、動物達、植物達、支えてくれた者達への感謝と共に、死が訪れるその瞬間まで幸せを願い続けた。



隕石が眼前にまで近付き、死が目前に迫ってもなお、愛する心を失わず心を一つに互いへ祈り合う人々や動物たちを見て

その祈りが通じたのか、その光景に心打たれたのか、はたまた神様の気まぐれか、空間ごと隔たれた結界が島へと神様の手で施された。




そしてその結界は島に住む者全てを護り、空間ごと地球と隔てた。


その変化に周囲は喜び、神に感謝した。

それより何年という時が流れようとも、その結界は解けることがなかった。



かくして、その島は隕石から護られ

そこに住んでいた人間や動物たちは無事に助かったわけだが、時空間ごと隔たれることとなった。


それから、その島の発展は違った方向へと進んでいった――




(ちなみに、神の力により地球から空間ごと隔たれたわけだが、住民が外に出たところ何の異常もなく無事に帰ることもできた。

ただそれまでと唯一違う点はというと、外界の人は決して入ってはこれないし干渉も出来ないという点である)





それから1000年もの時が流れた頃、異変が訪れた。


西暦1837年、外では産業革命により「機械文明」が発達する中

この島では全く異なる文明が生まれ、違う発展を遂げていった。



それとは「自然文明」…外とはまた違う文化、社会形態を織りなしていた。




かくして時間は流れ、現在(2017年)に――

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