表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界召喚〜御蔵天兎の使う魔法〜  作者: よーいちコンクリート
御蔵天兎の異世界召喚
5/10

幕間〜彼女の監視日記〜

「ふぅー、焦ったー。今のは焦ったよー…」


青白い空間、そこに漂うようにある無数の本。そして漂う本と同様にゆらゆらと宙で揺れる彼女は額に汗をかきつつ呟いた。


「流石にこんなタイミングで、こんな馬鹿な死に方されたらたまらないよ。うん、困ってしまう。」


だが、その原因のほとんどは彼女自身にあった。

なにせ御蔵天兎を強引に異世界に送りつけた張本人だ。


しかもたった2つの能力と寂しい金銭だけしか持たせず。


「でも仕方ないよ、僕も知らなかったんだ。世界を渡らせる際には他の世界の物は異物として排他されちゃうなんて。」


そして彼女は、あはは、っと笑いながら誰に伝わることも無い言い訳を呟く。


「でも、天兎は運が無いなー。あの子の性格だと、先ずはこの世界を把握する為に情報集めや座学チックな事したいだろうけど…」


虚ろな目をして続ける。


「まさかこの世界に来てすぐ、こんな所で、こんなシチュエーションで、リズ・スタンドッグと出逢っちゃうなんてね…」


そして彼女は御蔵天兎の辿るであろう道を想像する。



そして、苦い笑いをこぼしつつ1冊の本を閉じるのであった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ