特別メニュー クリスマスしよう
「あっ……、咲くん、待って……」
「目瞑ってもいいから、大人しく脚持っとけよ」
「ううっ……」
滑りそうな手に力を入れて、咲くんの指が入りやすいように脚を広げる。お尻を高く上げる格好から中が見えているかと思うと……思わず目を背けたくなる。
くにゅくにゅと肉をかき分け、咲くんの指がナカで大胆に動く。奥へ奥へと押し込むように動く指の動きは止まらない。それにちょっとグロい。
「それなに?」
「珍しい?」
「うん……」
見たの初めてだし。
ぐにぐにとニンジンみたいなのが穴に押し込まれた。白っぽくて硬くて弾力がある。次いで黒くて太いのと2本差し込まれた。
「え……そんなに入らないよ」
「大丈夫だって」
すき間に押し込むように咲くんの指がグイグイとそれを押し込む。
「クリは?」
「好き」
クスッと咲くんが忍び笑いを洩らす。
「もっと入れようよ」
「それ以上は入らねーって。そんなに言うなら自分で入れてみれば?」
怖くて触れなかった中に覚悟を決めて指ごと捩じ込んでみた。
「もうギチギチで入らないね」
「だろ? むしろ入れすぎだよな、欲張り過ぎた」
楽しそうに言うと、咲くんは指でナカを掻き出すようにした。いくらか余裕のできた穴を縛る。
「んじゃ、それをここに入れて」
「……」
「怖い?」
「別にっ!」
咲くんがからかうように言った。最初こそ怖くて触れなかったそれは、グニュッとした肉の感触。白っぽいピンク色の肌がブツブツと生々しい。そして肉の下の骨の感触。
……食べるのは好きなんだけどね。
「次は?」
「後は待つだけ」
「え、本当に?」
圧力鍋に中華スープと生姜、ネギ、干椎茸と椎茸の戻し汁を入れると蓋を締めてしまった。あまりのシンプルさにほけっとなってしまう。
中火で火にかけると、しばらくしてカタカタと錘が揺れて蒸気が上がり始めた。蒸気弁が上がって圧力が高まる。
「ねぇ、あれ何入れてたの?」
分かるものもあるけど、見たことの無いものもたくさんあった。咲くんは指折り数え上げる。
「もち米だろ、栗、ナツメ、松の実、クコの実、ゴボウ、朝鮮人参、銀杏……」
「そんなに入ってたんだ。よく作るの?」
【ねこまんま食堂】の2階、玉野家の台所に置いてあるダイニングテーブルに向かい合わせに座った。弱火にした圧力鍋は、未だにシュンシュンと蒸気を吐いている。
「いや、作るのは初めて。美晴が食ってみたいっていうから調べてみた」
「そうなんだ……。ありがとう咲くん」
「美味くできたらいいな」
頬杖を突きながら咲くんが言う。
二年目のクリスマスイブは咲くんちでサムゲタンを一緒に食べる。チキンはチキンだけどクリスマスらしくはないかな。でも……。
「咲くんと一緒に作ったんだもん。絶対美味しいよ」
「そうだな」
外ではちらりちらりと雪が舞いだした。
クリスマスケーキはいつかのレシピのカップケーキ。今日は生の苺と生クリームも乗っている。出来れば今日はお店のお手伝いのお呼び出しがかかりませんように!
Merry Christmas!!




