1-6 結果と、変化と
「貴様等――初日から謹慎を食らいたいのか? 古巣に叩き返してもらいたいのなら素直にそう言え」
「返す言葉もございませんわ……」
組み合った体勢で終了の合図を聞き、AZを立て膝の体勢にして地面に降りた、その直後にそこに座れと言われて以降延々と説教されている。
「まったく……」
悄然とうなだれるナディアから、隣のミサキに視線を移すカリスタ。見た者を凍らせる、絶対零度の視線が突き刺さった。
コンクリートの上に直接、古式な正座をさせられたミサキの足は、パイロットスーツを着ていなければそろそろ痺れを越し感覚を伝えなくなっているだろう。
「実戦のつもりで模擬戦をすることが、悪いとはいわん。だがな、この調子のまま演習中にAZを扱い続けられたら、いざ出撃という時に起動出来る機体がなくなるぞ。命の取り合いをする実戦でいたしかたなく、というのなら分かるが、模擬戦で無茶をしすぎるような奴は実戦に出る前に事故で死ぬ。理解しているか? している奴が飛行中のAZを押し倒すような真似をするとは思えないが?」
なぶるようにゆっくりと二人の頭の上を視線が通り越し、その背後、立ち膝の体勢で向かい合って待機している二機のAZに向けられる。
AZの周りには整備担当者達が飴に群がる蟻のように集まり、各所を検分していた。その中から、抜け出してきた一人の女性用制服がカリスタに駆け寄ってくる。
「課長――いや、隊長。とりあえずですが、確認が終わりました」
女性、マヤが茶色の髪を揺らして片手に持った情報端末を操作する。
「装甲の大きな変形・損壊はありません。細かい傷はありますが、起動に支障はないだろう――というのが一応の報告です。ただ、精密検査のために一度格納庫に運び込んで調査したいと」
「仕方ないな。つまらない事故でも起こされたらこまる。本日の演習は――つかえる予備機はあるか?」
「問い合わせていますが、待機中の機体は『例の』試作機しかないようです」
「慣れない機体では、実力を発揮できんだろう。それでは意味がない。本日の演習は中止だ。ナカザトとアーウムラウトに伝えておけ」
カリスタの顔は端末を操作するマヤに向いているが、暗に責められているような気がし、ナディアとミサキはさらに肩を落とした。
「トウザキ。メッテルニヒ。今回は負傷者も無く、施設にも被害がなかったから不問にするが、次にあんな無茶をしてみろ。首輪付きで檻に入れて輸送ヘリで古巣に投下してやる」
「はい……」
「心に刻んでおきますわ……」
疲れやら足のしびれやらで、二人とも言葉を紡ぐ気力すら残っていない。
そんな二人を一瞥し、カリスタは、
「では、解散。キサラギ、AZの回収は任せる」
「あ、はい。了解しました」
マヤに言いつけると、カリスタはコンクリートで硬質の音を立てながら、研究所の方に歩いていった。その背中が消えるのを見届けてから、マヤが制服の上から巻いたポーチから缶を取り出しながら二人に声をかけた。
「お疲れ様ですね。飲み物いります?」
「ああ、わるい……」
「ありがとうございます……」
感覚のない足をだらしなくコンクリートの上に放り出し、缶を傾ける。一気に半分ほどを胃に流し込み、ミサキはふう、とため息をついた。
「生き返るな。あとの二人は?」
「今、こっちから中止のメールを送りましたから。引き揚げて着替えてるんじゃないですか?」
「そうか……。AZはどうするんだ? 乗って運ぶのか?」
「いえ、内部に異物が詰まったりパイプの液漏れがある可能性もあるので、輸送車両で格納庫まで運び込みます。ですから、お二人とももう上がっちゃっていいですよ」
台詞をかき消すように、轟音を伴いながら巨大なトラックが荷台を牽引しながらAZの隣に停車した。それに回りこんだ制服姿の影が、何事かを叫びながらこちらに手を振る。
「ああ、呼んでますね。行かないと――これで失礼しますね」
「お疲れ様」
「申し訳ありませんわね。私たちのせいで」
「サポートがお仕事ですから。では、失礼します」
ぴょこん、とお辞儀をし、マヤは走り去っていった。
取り残された二人の間に、微妙な空気が流れる。
マヤを見送ったままの視線の先では、操り人形のようにクレーンで吊るされたAZがゆっくりと引き上げられていく。
はるか遠くのドームの天井では人工照明の明かりが輝いている。その上には高級住宅地やアマツ社の重要施設のある第一階層、そのさらに上からは超硬度ガラス越しに傾きかけた太陽が顔を覗かせているだろう。
そんな夢想をするものの、ミサキはどのドームの第一階層も訪れたことはないし、自然の太陽の光を浴びたことも無い。ミサキだけでなく、人類の七割方は、第二階層の人工の光の下で暮らしているのだ。
「なあ、あんた」
「なんですの?」
視線を向けるミサキに、地面に缶を置いたナディアが顔はAZの方に向けたまま、視線だけをこちらに移す。
「あんた、自然の太陽ってみたことあるか?」
「なにを言っていますの?」
「ナイツ・オブ・トリニティほどの組織なら、第一階層に施設があるんだろ? だったら太陽を見たことがあるんじゃないか、と思ってな」
「――人工照明と変わりませんわ。朝方に明るくなり、夕方には暗くなっていく。そのサイクルにあわせて球体が移動するだけですもの。大したものではありませんわ」
「見たことがあるだけで羨ましいさ。さすがナイツ・オブ・トリニティ出身のエリート様だ」
ナディアは顔を俯ける。前髪に隠れ、表情が見えなくなった。
AZの片方がゆっくりと荷台に降ろされていく。注意を促すような声が、作業の音に紛れている。
「先ほどの件は、謝罪をいたしますわ」
「――ん、なんだって?」
聞き返すミサキに、ナディアは俯いたまま籠り気味の声でつづける。
「貴方の腕は確かです。場末の一企業と馬鹿に出来ないものがあることを認めますわ」
ミサキは眉をあげ、顔をナディアに向ける。
「勝敗どころではなくなってしまいましたが、あの勝負、私の負けです」
「そりゃ、随分と潔いな。どうしたんだ」
ふう、と肩から力を抜き、ナディアは人工の光に向けて顔を上げる。
「この敗北は私自身の奢りが招いたもの。ナイツ・オブ・トリニティという名を背負う者として肩肘を張る一方で、その名に奢っていたことに気付きましたの。たかが一企業――いや、失礼、名の知られない場所にも私と同程度の力を持つパイロットがいるのです。それ以上の方も、探すことは造作も無いでしょう。そんな中で、私程度の腕で名を背負っていると思うのは、それこそ自身への奢りですわ」
一瞬、自嘲するように俯き、ミサキに向き直る。
「私は栄えある精鋭部隊ナイツ・オブ・トリニティの一員。なれば、それに見合うパイロットにならねばなりません。未熟な力を誇り、奢るなどとは言語道断。ミサキ・トウザキ――それを私に教えた貴方を超え、貴方自身に認めさせるだけの力をつけた時、私は胸をはってナイツ・オブ・トリニティを名乗りましょう。それまで、第六課所属、ナディア・メッテルニヒとして、よろしくお願いしますわ」
見つめられ、ミサキは、ナディアの表情が幾分優しくなっていることに気付いた。
ナイツ・オブ・トリニティという存在は、彼女の誇りであると同時に、それ以上のプレッシャーにもなっていたのだろう。自己紹介後のマヤのような、期待や尊敬の視線を向けられることも多く、肩肘を張らざるを得なかったということか。
その重圧から完全に解放されたわけではないのだろうが、それでもやや険の取れた彼女の顔に正面から見つめられ――不本意ながら、ミサキは少々赤面した。あらためて気づく――この少女が美しいと可愛いの両方の要素を併せ持つ、所謂美少女であると。
「どうかいたしまして?」
「ああ、いや――こちらも悪かった。あんたの挑発に乗って、無駄に熱くなった。その結果があのざまだ。あんたが上手く着地してくれたから事なきを得たが、そうでなければ、最悪、大破炎上していたかもしれない」
赤い顔を隠すように、ゆっくりと運ばれていくAZを見る。もう夕方だ。これから夜に掛けて人工の光はゆっくりと赤く、暗くなっていく。
「相手があんたでよかったよ」
「――っ!?」
唇を緩く上げ、なにげなく呟いた言葉に反応したように、ナディアが一瞬目を見開いて顔をそむけた。
「どうかしたか?」
「いえ、なんでもありませんわ」
いぶかしむミサキの視線から顔を隠すように長い髪をいじり、ナディアが呟いた。
「そうか。――第六課所属、ミサキ・トウザキ。よろしく頼むよ、メッテルニヒさん。いままで、あんたとか呼んでて悪かったな」
「ナディア、で結構ですわ。他の方にも、そう呼んでもらっていますから」
すっくと立ち上がり、ミサキに背を向けてナディアは歩きだした。
「では、お先に失礼します」
去っていくナディアを見て、ミサキも腰をあげた。うん、と大きく一度背伸びをする。
「俺も、着替えないとな」
――宣戦布告、でしょうか。
更衣室で一人、パイロットスーツを脱ぎながら、先ほどの、自分の言葉を思い返す。
ナディア・メッテルニヒはナイツ・オブ・トリニティの一員だ。それは嘘ではない。
ただ、第六課へ派遣されたのがナディアである理由が「優秀だから」というかといえば、間違ってはいないが正しくも無い。
ナディアの実力は、ナイツ・オブ・トリニティの中で言えばせいぜい中堅といったところだ。むろん、AZパイロット全体としてみれば高い方に分類されるが、その高い方では決して上位にはいない。
ナディアより上手いパイロットがいるのに、第六課へ向かわされたのがナディアである理由は、彼女が志願したからに他ならない。
ナディアの父も、祖父も、その父も、皆、企業の軍事力の中核を担う職についていた。父はいまでもトリニティの軍事部門の重鎮で、二人の兄もナイツ・オブ・トリニティのAZ乗りとして他のパイロットを率いている。
そんな彼らの跡を追うように、ナディアも志願してナイツ・オブ・トリニティの訓練所に入り、試験に合格して入隊することが出来た。そう、そこまでは順調だった。
訓練所では兄の名誉を汚さない為に必死で学び、トップの成績を維持。さすが、と周囲に言われ、その先へ進むことを期待され、それに応えてきた。
同期の中でも群を抜く技術でナイツ・オブ・トリニティの狭き門をかいくぐったナディアを迎えたのは、「独立騎兵」という大役だった。
通常、ナイツ・オブ・トリニティに入隊した者は、複数あるチームの中のどれかに所属させられ、そこで作戦をこなしていく。
しかし、独立騎兵というのはチームに属さない、単独で作戦に従事する兵士だ。普通はトリニティに貢献した傭兵やチームの中でも経験を積んだ者がその任に就き、上手くいけばそのままチームを率いる隊長となることが出来る。
それだけ実力が必要な任であるが、ナディアがこれに任ぜられたのは決して実力のみではない――そう、彼女自身は考えていた。
たしかに彼女の技量は飛びぬけているが、それは訓練所での話。ナイツ・オブ・トリニティ全体ではその限りではない。では、なぜこんな任務につかされたのか。
――私が、彼らの娘、そして妹だから
新入りとしてチームの一番下につけることは憚られるし、訓練所を出たばかりの新人にいきなりチームを率いらせることは出来ない。
独立騎兵は、いわば妥協案だった。下につけず、上につけず。どうにも宙ぶらりんなポジションのまま、ナディアはいくつかの作戦をこなしていくが、そのほとんどは他のチームの支援任務で、本来独立騎兵がこなすべき単独での任務はまったくと言っていいほど任されなかった。ようするに、単独で任務をこなすことが出来るほどの実力とは見られていなかったのだ。
そんな状況にもかかわらず、ナイツ・オブ・トリニティの一員としての視線を、作戦に参加した他の傭兵や警備会社の者たちは向けてくる。ナイツ・オブ・トリニティの中ですら、事情を知らない者たちからは「いわれのない」尊敬や期待の視線を投げられる。
そんな視線が、ナディアの中に「ナイツ・オブ・トリニティの一員である」という縛りを作っていたのかもしれない。自分がナイツ・オブ・トリニティに所属しているということを過剰に意識し、肩肘を張り、それがいつしか空虚な実力を誇る奢りに変わっていたのだ。
その奢りは不満も伴っていた。これだけの実力がありながら、独立騎兵としての作戦をまったく任されない状況に苛立ち、そこに第六課への出向募集を見た。
ナイツ・オブ・トリニティの代表として、世界最先端のAZ技術研究所への出向。
任されないのならば自分から――そう考え、ナディアは人事部へ駆け込んだのだ。
――その出向先で、きっかけになった奢りに気付かされるとは
訓練所では自分に並ぶ者はなく、その後は実力を測ることの出来るような難関や強敵に当たることもなかった。今日、あのミサキ・トウザキによって得た敗北の経験は、訓練所のごく初期の頃以来、久しく得ていないものだった。
――彼が、気づかせてくれたと言っていいのかしら
自分の状況を再確認すると、出向が認められたのも彼女の実力というより、重鎮の娘だからだという気がしてきた。
本当に実力のあるパイロットを送り込むつもりならば他の適任者がいるだろう。企業間の契約の裏を考えると、この人事はむしろ人質に近いものかもしれない。貴重なパイロットなど、重要な人物を差し出すことによってアマツが他の企業と手を組むことを牽制しているのだ。
その点、自分は重鎮の娘で、表向きの理由の人材支援としても悪くはない。これ以上ないほどの適任だったのだ。もしかすると、彼女が志願しなくても話が回って来たかもしれない。それこそ彼女は「ナイツ・オブ・トリニティの代表」に好機と飛びついただろう。
――企業のかけ橋どころか、人質だったとは……
だが、いまさら気にはならない。ここにはミサキという、彼女の目を覚まさせた人間がいる。目下の目標は、彼を超えることだ。誰かの視線に応えるのではなく、自分自身に応えるための目標だ。
「ミサキ・トウザキ……」
――認めますわ。私のライバルとして
彼の、どこか軟弱ともいえる顔を思い浮かべると、なぜか体温が上がった気がした。
それを彼女は、初めて対等に接することが出来る相手を見つけた興奮からのものとして受け取った。
制服を着終わり、ぎゅっ、と気合いを入れるように拳を握ると、更衣室に電子音が鳴り響く。
「メール?」
宛先はアマツに登録した仕事用のもの。送信者は登録されていない。用件は短かった。
『今夜、食堂で食事でもどうですか? 適当に席とって待ってます。
第六課 セリナ・ナカザト』
――ミサキさんも来るのでしょうか……?
ナディア一人にメールを送ってくるとは考えにくい。すると、他のメンバー――ミサキにも誘いは行っているはずだ。
――ライバルと認めるからには、相手の視察は基本ですわね
ナディアは返信の文章を打ち込み始めた。末尾の送信者名は、「第六課 ナディア・メッテルニヒ」。
食堂は、こぎれいなレストランといった風情だった。幾何学模様の淡い色の壁紙が張られた広い室内には、必要以上の感覚をあけて椅子とテーブルが設置され、会話の妨げにならない程度の大きさでスローテンポな音楽が流されている。入口には「全席禁煙」の立て看板。
簡素な長テーブルと椅子が並ぶだけの無機質な空間を思い描いていたミサキは内心で驚いたが、あちこちに座る制服姿を見て、研究所の食堂だと安心し、踏み込んだ。
ずぼらなのかファッションなのか、制服の上に白衣を着たままカウンターでコーヒーを飲んでいる男性、サラダをつつきながら談笑に耽る女性たち、四人掛けのL字ソファーのテーブル席で立ちあがりこちらに向かって手を振る制服姿――の顔には見覚えがあった。
「セリナさん。あんただけか?」
「ナディアさんとマヤさんはあっちのフリードリンクコーナーで紅茶淹れてます。ミサキさんが最後ですね」
ささ、と奥に詰めるように席を空ける。ミサキは空いた空間に腰をおろし、携帯端末を取り出しながら尋ねた。
「ん、フィアさんだっけ? 彼女は?」
「更衣室で誘ったんですけど、断られちゃいました」
嫌われましたかね、とたいして気にする素振りも無くセリナは快活に言った。ミサキはフィアの無感動な顔を思い出す。話をしたことはないが、あまり付き合いやすいようには見えなかった。
「課長は?」
「事務用の連絡先を私用で使用するなって――ああ、ギャグじゃないですよ、偶然です――怒られて、私がいると気を使うだろうって断られました」
「ああ、あの人はそう言いそうだな」
応えながら端末にダウンロードしたメニューを見ると、半年はかぶらずにローテーション出来るほどの数の料理名が並んでいた。ミサキは軽く眉をあげた。
「ああ、凄いでしょう? 私も驚きました。なんせこちとら日銭稼ぎの傭兵稼業でしたからね。一週間ずっと保存食糧の食事に比べたら天国ですよ」
「確かにこれは凄いな。前の食堂は両手の指で足りたんだが……」
「流石アマツ、AZ関連で稼ぎまくってますね。遅めの昼食をここで食ったんですけど、味もいいですよ」
「そりゃ楽しみだな」
そう言ってメニューを物色し始めたミサキの携帯端末の画面に影がかかった。見上げると、鮮やかなブロンドの髪。
「ミサキさん、申し訳ありませんが、詰めてもらえまして?」
「ん、ああ、すまん」
湯気の立つカップを両手に持ったナディアのために、ミサキとセリナはL字型のソファーの端へと腰を移す。カップを置いて座るナディアに続き、同じく両手にカップを保持したマヤがミサキとセリナの前にそれらを置いてナディアの隣に腰をおろした。
「すいませんね、パシらせちゃって」
頭を軽く下げるセリナに、ナディアは疑問符を浮かべた。
「パシ――なんと?」
「使い走りですよ、いや、ナイツ・オブ・トリニティの方にそんなこと頼むのも心苦しかったんですけどね」
「構いませんわ」
社交辞令でなく、本当に構わなそうな、むしろ頼まれたことに喜びすら感じさせるようにナディアは爽やかに言った。
「同じ第六課の間ですわ。それに、誰かがここで席を確保していなければならないのです。役割分担ですわ」
「はぁ……そう言っていただけると助かるというか。うーん――ナディアさん、なにかいいことでもあったんですか?」
どうも腑に落ちないという表情をしたセリナが尋ねるが、
「別に、なにも。貴方がたは同僚ですもの。仲たがいするよりは、仲良くいたしましょう?」
「そ、そうですよね――うん、それがいいですよね。仲良く……うーん……」
どうにも、模擬戦までのナディアと様子が違う気がする。前は、もっと尖った印象があったような。
――ま、あったばかりですし、第一印象なんてアテにならないことのが多いですし
セリナは深く考えず、心の中で疑問を流した。カップを持ち上げ、
「では、第六課初日、御苦労さまでしたってことで――乾杯!」
乾杯、と祝賀の声が重なった。
ギャルゲちっくな強引な展開。
まあ、気にしねーって人だけ着いてきてくださいな。




