教育係
視点が陽翠→桜月さん→玲になってます。わかりづらいかも。
「白銀ー。」
榊さんと鍛錬をしていたら桜月さんに呼ばれた。
「教育係をやってくれないか。」
「はい?」
***
「天音玲」
「天音蓮」
「うーん、、、」
二人は正式に浄化師として働くことになった。
(弟のほうは1課が向くと思うけど、、、兄の方は、、、2課か、、、4課も向くと思うし。)
1課は新しいリーダーが入った。
「昴柚羽です。よろしくお願いします。」
柚羽、という名前だが結構ごつい男の人だった。
「桜月綾星です。よろしく。」
1課は神楽と四ツ木が怪我で抜けたため現在人数は63人。2課は現在52人。元々人数が少なかった2課に白銀と流凪という即戦力が足された。
「綾星さん。新人、どうするんですか?」
ぱたぱた足を動かしながら机に突っ伏していたら声をかけられた。
「眞雲。水無月。」
3課のリーダー眞雲みらんと四課のリーダー水無月結人がやって来た。後ろには例の昴もいてなんかもうオールスター揃ってる。
「天音兄ください。技巧派の彼なら隠密作業が得意なはず。」
水無月が天音兄をねだる。
「弟くんは3課もいいんじゃないですか?とりあえずって感じで。適当な場所に後で移動することもできますし」
うーん。
天音玲・蓮兄弟。
兄は頭が良くて技巧派。だが想定外の動きに弱い。四課は国の重要人物などに擬態している魔物を祓ったり魔物に対する毒を研究していたりする。あの魔物、いのりは四課にぶちこんだ。
弟は気配を消すのが上手い。戦うときは変わるけど普段の少しぽけっとした雰囲気は浄化師であることを感じさせないため1課に向いているだろう。
3課は中期中量。適性がわからなくなったらとりあえずここに入れる。
「いや、天音兄はうちでやろう。天音弟は1課が良いと思う。」
「2課は短期大量型ですよね?天音兄は四課の方がいいのでは?」
「四課も向いていると思うがあそこまで戦いに適性がある者はうちで育てた方がいい。経験を積んで判断ができるようになったら四課へやるのも良いかもしれない。それにそっちはいのりをやっただろ。」
「む。」
もっとも、四課にやる気などない。うちの2課はみんな仲良しだから自分から移動したがる奴はゼロ%だし移動も最後まで粘る奴が多い。
「弟は1課にするんですか?うちの3課も良いと思いますけど。」
「天音弟をあの内輪ネタだらけの課にぶちこんで見ろ。孤立するぞ」
3課の様子を見に行ったときは全員よくわからないタイミングで爆笑していた。怖いねん、あっこ。戦闘の向上には技術もいるけれど連携も大切だ。うちの2課は連携がとれるのが強味。これ、本願寺さんに褒められた。
「3課人多いし。1課は二人減ったからいいだろう。昴、頼めるか?」
「はい。任せてください。」
「教育係は誰に?」
水無月が言った。うーん、、、各課で考えていただきたいが、、、
「1課の方は椎名。こっちは、、、白銀にする。」
「白銀?まだ日が浅いんでは?終焉具の子ですよね?」
「本当は雀宮に頼みたかったんだが。白銀は天音兄と面識もあるし見知った人の方がいいだろう。」
こうして、配属は決まった。
***
「天音玲って、、、麗奈の弟ですか?兄の方でしたよね?」
あの双子だ。浄化師になるということは聞いていたけどもうなるんだ。時の流れって早いなぁ。
「そうだ。頼めるか。」
「はい。わかりました。」
麗奈の弟。玲くん。しっかり者の兄だったことを記憶している。
「教育係、、、できるかなぁ」
やばい。ちょっと不安。
***
「ごめん。」
未湖から別れを告げられた。
父親から中卒で働き出したような奴とは付き合うなと言われたらしい。そりゃそうだ。俺だって同じ立場ならそう言っただろう。
(悲しくねえな。)
最低なことだと思った。でも、そう思ってしまった。
未湖は、、、なんというか、浮気していた。
この年で浮気がどうのこうのなんてアホくさいがそれ以外の表現がぱっと思い浮かばない。父親に反対されたというのもあるだろうが多分本命はそっちだ。
構ってやれなくなった俺よりも別の人にいったほうが幸せになるだろう。
あの人今、、、どうしてるかな。
未湖じゃない。
あの、儚い女の人。
黒くて長い綺麗な髪の毛。どこか悲しそうな大きくて黒い瞳。小さめの身長と華奢な体格。安心する少し低めで、でも透明感のある声。
あの美しさが、、、頭から離れない。
ピロン
通知音。誰からだろう。
表示された画面には「陽翠」と書かれていた。
「陽翠さん!?!?!?」
あーこっわ!!!なんかテレパシーで通じたのかと思った!!こわ!
「お久しぶりです。白銀陽翠です。来週から玲くんの教育係になるそうです。」
『天音には2課に入って貰う。教育係、楽しみにしといてくれ』
「陽翠さんのことだったのか、、、」
えっと、、、
「お久しぶりです。天音玲です。よろしくお願いします。」
当たり障りなくいこう。そうそうそう。こんな感じこんな感じ。
「玲、なににやにやしてるの?怖いんだけど」
「ギャア!!」
「なんだよ、蓮。別に?教育係の人から連絡来ただけだけど。」
「ふうん。」
一番怖いのこいつだよ。あーびびった。
「僕も来てたよ。椎名菫子さんだって。どんな人?。」
「知らねぇよ」
何で知ってると思ってんだよ。
「そっちは、、、あれ?陽翠って姉ちゃんのバディだった人?白銀陽翠さん?」
「そうだよ。」
「いいなぁ。僕も知ってる人が良かった」
「そうか。」
陽翠さん、もう一回会えるのか。
嬉しいなぁ。
「嫌な予感がする。」
流凪出帆はむっとした表情で言った。




