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本願寺月乃は喋りたい

なんか、全然出帆出てきませんね。この次の話で登場させる予定なのでもうしばらくお待ちください。

「好きなの選べ」


好きなの、、、?


「デザインは結構あるけど最初は何でも良い。」


私は今、制服を選んでいます。リボン付きシャツと黒いズボンかスカート。それは固定だが種類が多い多い。


「素材は頑丈な物がつかわれていて低級魔物なら切り裂けないくらいだ。露出が多ければ動きやすいが、攻撃もその分通るからよく考えろよ。」

「ええ、、、」


どれでもいい。強いて言うなら慣れてるスカートがいい。


「これとこれで。」

「早いな。」

「こだわるのはまた今度で。」

「むぅ」


袖に余裕のあるシンプルなシャツとスリットの入ったロングスカート、タイツを選んだ。


「じゃあそれ着てきてくれ。」 


更衣室みたいなところに行って着替える。着心地は制服よりもずっと良かった。ぬいだフレガリはたたんで置いておく。


「着替えました。」

「うん。よく似合っている。じゃあ、ついてきてくれ。」


ついて行くと、大きな体育館のようなところにでた。


「好きなの選べ。」


二回目の選択でだされたのは武器だった。短剣、ナイフ、包丁、刀、銃、鋏、剣。


とりあえず一番近いところにあったナイフを手に取った。雀宮さんが見せてくれたようなナイフ。


「それを使って私に攻撃をしてくれ。重さはリアルだが一応訓練用の模擬品だから安心しろ。私も攻撃を仕掛けるからよけながらな。」


ん、、、?


「えっ、それってどういう、、、」

「じゃあいくぞ!!」


そう言って桜月さんは飛び上がった。


「ふぇっ!?」


人間の脚力じゃない。振り返って目で追うと、顔の真横を竹刀が通った。


「っ、、」


とりあえず、と追いかけて脇腹を狙うがとととっと後ろに下がられた。首を狙った攻撃を素早くしゃがんでかわす。


「後ろ!」


竹刀ぎりぎりのところで素早くしゃがんだ。足元。足元を狙おう。低く這いつくばって足元に攻撃を仕掛けても軽々飛ばれた。


「人間相手じゃない!魔物だと思え!」


魔物。とてつもなく強い、魔物。


正面からじゃ無理だ。なら!!


だだだっと走っていって壁に一歩、二歩、三歩、四歩目で壁を強く蹴って追いかけてきた桜月さんの背中を狙う。


「そうだ!うまいぞ!」


柄で弾かれた勢いのままもう一度同じところを狙った。あっさりかわされて竹刀が胴に飛んできたが身体を思いっきり反らせてかわす。そうだ。竹刀だ。顔辺りを狙う動作をしながら突き出された竹刀の上に乗った。


「!?」


竹刀を思いっきり蹴って飛び上がり、首筋を狙ったところで、ふわっとかわされ竹刀に打たれた。


「いてっ」

「お前、すごいな。予想外の動きができる。気配を消すのも上手かった。足音なんか殆どなってなかったぞ。」


それに、と続ける。 


「お前、息切れしているか?」

「特に。」

「本当に凄いやつだな。肺が強いのか。」


なかなかに才能がある。と。


「今のでわかった。お前は光だな。動作がとににかく速い。一応私も速いほうなのに、お前は私の動作を見れていた。もはや視るに近いくらいだ。流凪出帆と同じくらい才能がある。もう一回、できるか?」

「はい。」

「じゃあ、行くぞ。」


今度はこっちが先に動いた。とにかく、視界から外れる。桜月さんの強さはさっき思い知った。視界から外れて隙を狙え。


「よっと」


桜月さんは壁を蹴って飛んでくる。本当に人間?もっと物のあるところだったら良いけど物がなさ過ぎる。せめて壁際で戦わないと。きょろきょろと辺りを攻撃をいなしながら見渡すと、上の方の窓を開けるためのスペースとそこにのぼるためのはしご、そして手すりがあった。あそこだ。


素早くそっちに走っていってはしごに手をかけ、ぐっと腕の力で引き上げる。


「えいっ」


行けるか。前宙。回りながら竹刀をつかもうとして手を伸ばす。刀身をしっかりとつかんで竹刀を奪おうとするも前に思いっきり降られて手から外れた。


「うわぁっ!?」


バランスを崩すもざりざりざりっとスライドしながら耐えた。


「予想外のことが起きたらどうするんだ!考えろ白銀!」


思いっきり竹刀を振り上げる桜月さん。長めのリボンがひらひら揺れた。


左腕を思いっきり桜月さんの胴に向かわせたが、右に素早くよけて桜月さんは私の左手に向かって竹刀を振り下ろす。が。


その左腕はふわりと竹刀に沿って折れた。


「はぁっ!?」


そう。私は余裕のあるシャツの袖から左手を抜き、自分の胴の方に引き寄せた。支えを失ったシャツは一瞬空中に留まり、竹刀に折られた。余った右腕はどこへ行ったか。右によけるだろう桜月さんの首元だ。


「本当に凄いな。」


苦笑いを浮かべた桜月さんの背後から


「えーー!!!何あの子!!!えらい凄い子おるやん!!」


「本願寺、まだ訓練中だから、、、」


「あやせちゃーん!!その子どこの子!?えらいうまいことよけるし動き速いしうち外から見とってびびったわ!」


その高い声の女の人をみて私はもっとびびった。


まず、シャツに袖がない。まあ、通常から露出度は+5としよう。そして太ももから15㎝もないくらいのショートパンツ。長くて細い脚がよく見える。露出度は+15だ。そして、胸元。胸の上辺りでざっくりと横一直線に入った切れ目、そしてヘソ出しルック。+30。合計+50。


ものすんげぇ格好をしているのである。


「うちの名前は本願寺月乃!!クインテットの1人で月を使とるねん。あんたなんていう名前なん?」


「白銀陽翠です。太陽の陽に翡翠の翠と書きます。」


この人が車の中で言っていた本願寺さんか。確かに凄い格好をしている。


「あやせちゃん、この子が昨日言うとった新しい子?この子いくつなん?」

「白銀は16ですよ。今日が初めての訓練です。」

「ほんまに!初めての訓練でこれてえらい子やなぁ」

「君は光を使うのかい?」


横にいた男の人が話しかけてきた。


「まだ適性テストはしていないのですが光で確定でしょうね。訓練すればすぐに使えるでしょう。」

「初めまして。僕は榊光太郎といいます。そこの本願寺の同僚で光を使っているんだよ。」

「なーなー!あやせちゃん!」


榊さんの自己紹介をフル無視して本願寺さんが言い放つ。


「この子、私が見てもええ?この子ほんま凄い子やから訓練したら綾星ちゃんに並ぶで!」

「いや、まだ白銀は訓練が圧倒的に足りませんよ。せめて入社してからです。」

「せめて僕が育てるんじゃないかな?本願寺が使っているのは月でこの子は光の適性があるみたいなんだから?」

「光太郎教えんの下手くそやん。」

「グハッ!!」


大ダメージを受けたであろう榊さん。


「ある程度光を扱えるようになったら本願寺さんや榊さんと訓練していただいてもいいかもですね。まだ白銀は日が浅いので少し様子を見たいんですよ。」


「わかった!楽しみにしとくわ!」


「そういえば、水滝原のところにも新人が入ったんだろう?流凪出帆くんという。水滝原にしては絶賛していたよ。」


「知っとる!碧が入社前の人に自分から教えるなんて珍しいからな!」


「この子は流凪の唯一の記憶の女の子なんですよ。これから一緒に過ごしてもらって様子を見ていく予定です。」


「へー。この子が『ひすい』さんか。期待しているよ。」


「ありがとうございます。」


榊さんは優しい光のような人で本願寺さんは満月のようにきらきらした人だった。桜月さんは三日月のように儚い印象だな。


「よければ訓練を見せてあげてくれませんか?白銀はより多くのことを吸収させることを最優先していますので。」

「ええよー!よーみてよーみて!」

「本願寺、落ち着け。よく、動きを見ててね。技も使うから良い影響になるとおもう。」

「ありがとうございます。」

「本願寺、構えろ。」


短刀と剣がぶつかる音が響いた。








こぼれ話7

本願寺さんの好物は和食。見た目に反してとても優しく、ゆったりとした生活を好む人です。

こぼれ話8

榊さんは出帆が『ひすい』と言ったのを聞いた張本人です。ただのうわごとで終わらせずひすいとはなんなのか、彼の記憶の手がかりになりそうな物をすべて調べ陽翠にたどり着いた功労者です。

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