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青藍学園

桜月綾星の朝は早い。メールの確認をし、昨日余した仕事を片付け、ベランダの花に水をやり、朝ご飯を食べる。


(化粧だりぃー)


顔を洗って保湿をし、馴染むまで皿洗いをする。透明のコンタクトをつけたら日焼け止めを塗った後にファンデーションを薄く塗り、土台を作る。


(垂れ目にならんことかね。)


どんなアイメイクを施しても切れ長のつり目は怖く見え、もういっそのことアイラインで切れ長を強調する。ブラウン系のシンプルなアイシャドウで目元を仕上げる。


チークをほんの少しだけ塗り、リップも最低限にする。


髪の毛は緩くウェーブした髪質をストレートアイロンで伸ばす。


(髪の毛そろそろ染めるかなー)


地毛が赤みがかった茶色なので黒く染めているのだ。


(もう学生じゃないから好きにして良いんだけどね。)


そして。



最後にあの子と同じ位置の首の黒子をチョーカーで隠した。

 



「ふぅ、、、」


会社のトイレで一息つき、鏡を覗き込んだとき。


「あっ、眉毛忘れた」

***********

「おーい、お前らそろそろ行くぞー」


ついに私達は青藍学園に潜入することになった。


「先生達に挨拶済ませて先生に連れられて教室まで行く。俺は二年桜組だからなんかあったら来い。」


青藍学園はとても大きな校舎の学校だった。西洋のお城のような建物と寮で見るからにお金持ち学校。


「おはようございまーす。高等部からの転入生連れてきましたー。」


「んぁ?神楽、転入生かぁ?」

「転入生、、、」

「おはよー!!わあ!転入生!?初めまして!!かわいー!!」

「あ!転入生か!!」


わらわらと先生達が集まってきてあっという間に囲まれた。なるほど、癖が強い。


「よお。俺は高等部二年数学科の四ツ木実舟(よつぎみふね)だぁ。よろしく頼むぞ。」


「理科担当の雨宮あまみやだ。」


「社会担当の川嶋夏音かわしまかのんだよ!よろしくね!」


「英語担当の鶴咲つるさきりやよ。よろしくね。」


それぞれ個性のある挨拶をした先生方。神楽さんが馴染むのがよくわかった。出帆が話しかけられすぎて処理落ちしている。



「すみませーん、ファイル整理してて。その2人が転入生?」


「おうそうだ。お前も自己紹介しろぉ」



「初めまして。国語科担当の幸町栞さやまちしおりです。」



最後に来た幸町先生も含めて五教科の先生。数学科の四ツ木先生が私の楓組の担任で神楽さん同様潜入捜査に当たっているらしい。


「呼んだらでてこい。んで自己紹介してくれぇ。」


と言って四ツ木先生が教室の中に入っていった。


「ええー、高等部二年が始まりました。まあ、お前らは今までどおりやってくれたら大きな問題は起きねぇだろう。んで、今年からうちの学校に転入してきた転入生を紹介する。入ってこーい」


そう言われてざわめいた教室の中に入る。潜入捜査にあたって情報を集めやすいように明るく、元気に。決して悪目立ちせずかといって地味すぎず。私にはそれができるし実際去年の秋までそうだった。


「初めまして。寿高校ことぶきこうこうから来ました、白銀陽翠です。よろしくお願いします。」


ちなみに寿高校というのは私が秋まで通っていた高校だ。まあ、これはぎりぎり嘘じゃないのでセーフ。明るく元気に挨拶ができたと思う。


「んじゃそこの席に座ってくれ。」


指さされた席に座る。隣の子がちょこん、と会釈をしてくれたので返す。


「これでホームルームは終わりだ。一限目の授業までに準備をしておくように。」


ホームルームが終わると生徒がたくさん来た。


「かわいー!白銀さんって言うんだ!よろしくね!」

「初めまして。わからないことがあったら何でも聞いてね。」

「寿高校ってどの辺だったんだ?」

「寮はどの部屋かもう聞いた?」

「髪の毛長いね!リボン可愛い!」

「目おっきい!顔小っちゃい!」

「一限目の授業はあと20分で始まるぞ。」

「ロッカーの場所わかる?」

「めっちゃかわいいね。」

「お前白銀さん狙ってんの?」

「そこ!やめなよ!」

「ルームメイト誰かわかる?」

「談話室で絶対喋ろ!」

「お昼一緒に食べない?」

「俺の名前は、、、

「私はね!、、、



スゥーッ、、、前言撤回。約半年間普通の高校生と離されているとエネルギッシュすぎて眩しい。


「もしかして新しいルームメイトの白銀さん!?かわいすぎない!?」

「そうね。」

「あ!あの子か!」


一旦人の波が落ち着き、ロッカーに案内して貰い、一通りの質問に答えた後3人の女の子が言った。


「えー、天幢寺てんどうじさん同じ部屋なの!?いいなー!!」

「てことは白銀さん伊集院いじゅういんさんと都萌ともえさんとも一緒ってこと!?大当たりじゃん!」

「うわー!楽しそー!談話室で絶対皆で喋ろうね!」



天幢寺椿てんどうじつばきだよ!これからよろしくねー!」



伊集院葵子いじゅういんあおいこ。よろしくね。」


都萌ともえまどか!よろしくね!」


失われた青春が今もう一度スタートした。


───────

「やーっとおわったよー!!こっからは寮に帰って課題やってご飯食べてお風呂入ってたっくさん喋って寝るの!」


「陽翠、頭いいのね。尊敬するわ。」


「つかれたー!!ていうか私服かわい!」


とりあえず部屋に移動して荷物を片付けた。寮の部屋、と聞くと一部屋にベッドが詰め込まれていると思っていたけれど1人一部屋があって4LDKを一部屋としてみているらしい。お金持ち過ぎる。


さらに1階には大きな図書館とカフェスペース、食堂、各学年ごとの談話室、、、


(某魔法学校かよ)


青藍学園は本当にすごい学校だと思った。



おまけ

「えー転入生の白銀さんかわいくね!?俺話しかけてくる!」

「え、俺も俺も!」

「僕も話してみたいな、、、」


出「・・・」

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