表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/74

終・巡る季節と恋・春の光は貴方のようで

朝日が差し込む中、私は目覚めた。


麗奈が死んでから三月がたった。


ちゅんちゅんと雀が鳴いていた。起きて最初に目に入るのは貴方と一緒にとったぬいぐるみ。続いてスマホを手に取るとカバーに挟んだプリクラが見える。今日もいつも通り。そのいつも通りこそがしあわせなんだ。


貴方のおかげで守られたしあわせはとてつもなく光輝いていた。


「おはよう、陽翠。」


寝起きの悪い出帆が前髪を爆発させながら起きてきた。


「出帆、おはよ。」


朝ご飯にパンを焼いて目玉焼きを作る。サラダと牛乳を添えた。


「いただきます。」

「、、、いただきます、、、」


(麗奈、ご飯派とか言ってたっけ、、、)


あれから季節は巡って春になった。桜が咲き、小鳥は春を歓迎して歌う。近所の公園ではちびっ子が笑いあい、お母さん達も笑っている。


春風のように優しい貴方は春を待たずに消えてしまったけれど。それでも太陽は降り注いで辺りを照らす。これこそが貴方の生きた証なんだと私は思う。


「会社に着いたら流凪と白銀、2人揃って私の書斎に来てくれ。」


桜月さんからのメッセージ。わかりました、と返信を打つ。麗奈がいなくなってからは私の新しいバディは組んでいない。1人で魔物を祓って祓ってしている。


(新しいバディでも組むのかな、、、)


そんなことをぼんやり考えながら私は制服に着替える。玲くんと蓮くんは浄化師になるための訓練を始めたらしい。


雀宮さんが車をぶつけることは減ってきて、本願寺さんが岩を拾ってくるのも減ってきた。減ってきたけれど月一でまだ拾ってくるため、これからは榊さんがお酒を飲みに行くときはついて行くと言っていた。


桜月さんは取り乱してしまってすまない、と謝ってきた。取り乱していたのは私の方だし大丈夫です。と答えた。背中の傷は結構大きくて痕も残ったらしいが「別に良い。気にせん。」とあっけらかんと言っていた。


出帆は特に変化がない。麗奈のことも忘れてしまったようだった。だけど少しずつ記憶力の向上が見られているらしい、と桜月さんが教えてくれた。



会社に着き、まっすぐ桜月さんの書斎に向かう。私より背の高い大きな垂れ目の世界一好きな人は凜々しい顔で前を向いている。ぱちっとこちらと目が合うと照れたように笑う。




「白銀、流凪。お前らは今日からバディを組んでくれ。」






また私の恋は一歩歩みを進めたんだ。

やっと第一章書き切ることができました!ここまで駄文に付き合ってくれた読者様には感謝してもしきれません!第一章のタイトル

「天泣、巡り巡る空」

には太陽は出ているのに空は泣いているように雨が降る(天泣)と「麗奈と出会えて私は成長できたよ、ありがとう。」という陽翠の気持ち(thank you)を込めたタイトルになっています。もしよろしければブックマーク、評価で応援していただけるととても嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ