幕間 藤嶋晃の憂鬱
本日は2話更新となっております
こちらは2話目です
もうホント、なんでアイツラは学ばないんだ?
正直、あの女は俺の依頼人達の中でもかなりのアンタッチャブルだろ?
前に直接凸ったやつの後始末に来たやつ、カタギじゃない上に立場だってそのへんの木っ端構成員じゃないだろ、絶対。
そんなやつがヘコヘコと頭さげてたんだぜ? あの女にさ。
そんな只者じゃない女にあれだけ強気に出てったあの野郎も大概だろ。
結局、組織に無断であの女に接触したこと、勝手に素材を自己調達したこと、それを調理させて、更に部外者に食わせてたこと。
……いや、最後のはあの女も勝手にお裾分けとかやってるから何も言えんが。
他にも、必要のない拉致監禁に脅しに殺し。そんな自分の趣向のために組織内外の人間で好き勝手やらかして、結局お偉方のメンツ潰してケジメとかダッセェな、おい。
一応は依頼人達のメンバーの一人だったから、断るに断れなくて案内する羽目になったが、あの後の激詰めはマジで生きた心地がしなかった。
ついに俺もあの女のランチかディナーかモーニングかと絶望したわ。
まぁ、幸いにして命どころか指一本無くすこと無く今に至っているわけだが。外部団体でよかったとつくづく思うわ。
あの威張り散らしてた野郎は、ケジメの後にあの女のディナーにご招待だったそうで。
ん? あぁ、珍しく食材じゃなくて食う方の客だな。
まぁなんだ。どっちにしろご愁傷さまだな。何せ、あの女の食材は……
その後は組織も破門されて今何をしてるやら。
前にケジメされたやつは散々痛めつけられた挙げ句に”出荷”されてたから、皿に乗らなかっただけでもそれよりはマシなんじゃね? 知らんけど。
取り敢えず、更に新たな契約条項も出来て、俺は晴れて契約更新。……まぁ、それはあんまり嬉しか無いけども。
次からは担当者は絶対固定。荷受け担当と引き渡し担当も絶対固定で、それ以外の人間には対応しないこと。もしも組織名やその他何らかの圧をかけてきたら即座に担当と連絡を取るコト、って決まりをめちゃくちゃ脅されながら交わされたわ。解せぬ。




