48話
「で、リオスはなんか心当たりないの?リイナの居場所について!」
「さぁ……でも普通に考えてパーティー会場じゃないんですか?身代わりされて怒ってるでしょうし」
「怒ってる………の?」
「そりゃ……騙されたわけですから。」
「そんなに怒るようなことかしら、リイナを守るためにしたことなのに」
「こうやって人間は同じ過ちを繰り返すんですね。」
「失礼なこと言わないでよ」
まぁ、確かにやったことは強引だったけれど。
だからってやっぱりリイナを危険な目には合わせられないわ。
結果的に危険に晒しちゃってるけど。
「でも変ね、私は会場から来たのに、はすれ違わなかったわよ」
「別のルートから向かったんじゃないですか?これだけ広いお城なら迷路のようになってても不思議じゃないです」
「別ルートなんかあった?」
「あるんじゃないですか?まあ、他の可能性があるとすれば……道に迷ったのかもしれません。」
「そんな……」
だとしたらまずいわ、城の中の構造なんて知らないもの。
リイナを追うのも、ロベリアを追うのも不可能だわ。
最悪、先にその二人が鉢合わせててもおかしくはない。
「早く見つけないと」
私はとりあえず会場へもう一度向かいながら、キョロキョロと辺りを見渡す。
そして、バタンという音が聞こえた。
「今の音なに!?」
私はその場に立ち止まる。
どうやら向かいには倉庫があるようだ。
向かい側の倉庫の扉が閉まる音のようだ。
でも、誰の姿も見えない。
なのに、扉は動いた。
間違いないロベリアだ。
ということは、そこにロベリアがいるはずなのだけれど……
「やっぱり姿が全く見えないわね。」
私はさっきフィリックから借りた聖水の入った瓶を準備するのだけれど、ここに来てとあることに気がついた。
足跡辿って追いかけることはできても、確保は無理ね……
……聖水があるからなんとかできる思ってたけど、よくよく考えたら、これ、本人に命中させなければ意味がない。
この状況で姿が見えない状況でこれを命中させるのは……と思っていた時。
「今そこの角を曲がりました!ホールへ行って階段を上がるつもりかもしれません!!」
リオスから正確なナビが伝えられた。
「リオスには見えるの?」
「透視くらいはできますよ。神様ですから。」
「そういうことは早く教えてよ!」
それ知ってたら、匿ってる云々の話してる時に変な前提しなくて済んだじゃないのよ!!
結構制約多いから、そういうのもダメなのかと思ってたわ!
って怒ってる時間もない。
とにかくそのことは置いておいて、必死になってロベリアを追いかけた。
「ねえ、ロベリアどんな感じ?」
「あちらこちら……部屋ごとに確認してるようで……」
「やっぱり、リイナ探してるのね」
「でしょうね。」
ナビのおかげで助かって入るけど、やっぱり透明のまま捕まえるのは無理ね。
彼女にこの聖水ぶっかけたいけど……あまり量がない。
できれば一発で決めたい。
もう、なんなのよ、必死になってこっちはリイナを守ろうと、ロベリアを捕まえようとしてるのに!!
いやいい。
そんなことより早く追いつかないと……
「もう近いです、この辺り……あ、この廊下の真っ直ぐ奥です!」
「まずいわね……あの突き当たり曲がり角あるじゃない、この先角曲がられたら……!」
仕方ない、ちょっとこれをやるには危険だけど……パーティーがあるおかげでこの辺り人は少ないわ。
捕まえられずとも、姿くらい表してもらうわよ!
そして、思いっきり魔女に向かってそれを投げた。
パリンッ
そしてガラスが割れると、中の聖水がどうやら、ロベリアにかかったようだ。




