表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/54

第35話 いとこのライバルの気遣い


「な……何を戯けたことを!もっと冷静になれ!本気で言ってるのか?」



「当然ですわ。今、このタイミングでお声がけしてどうなると言うのです?ましてや聖女のご親族が、とてもお辛い状況なのに、失礼極まりないですわ。」



「だが、条件のこともあるし、フィリック様が聖女を……」



「お父様、フィリック様の前ですわ。これ以上醜態を晒さないでくださいまし。」




侯爵はチェルシーの肩をつかみながら強引な説得を続けたが、それでも意思を曲げることはなかった。


その様子を見た野次馬3人集は感想戦を始めた。



「やっぱりチェルシー嬢は、自分で婚約を拒否してるね。」



「すごい芯がしっかりしてる方ね。」



「チェルシー様、最初に婚約の話を持ちかけてきたのも、こう言う感じだったみたいだよ?」



「しかし、一回こっぴどく断られてるのに、何回もくるのは、よくいえばメンタルが強いね。」



「よっぽど公爵と繋がり持ちたいのかしら……」



「やっぱり諦められなかったかな……絵私の立場が危ぶまれれば、婚約者候補の中では地位トップになれるだろうし……」



「リイナ、あなたもうちょっと焦った方がいいんじゃない?婚約者とられそうになってるのよ?いいの?」



「よくないよ?だけどさ……」



「あ、こっち来る。」



私たちの会話が聞こえたのだろうか、リイナが話している途中くらいでチェルシー嬢がこちらに気付き、こちらに向かって歩いてきた。


思わず背筋を直す私たち3人。


甲斐甲斐しくこちらの方に向かってくるチェルシー嬢からは、ふんわりと花の香りがした。



「ナイトメア伯爵令嬢。」



「あ……えーっと、フローレンス侯爵令嬢、ご機嫌麗しゅう」



てっきり、リイナに声をかけるのかと思いきや、まさかの関係性の薄い私の方に声をかけたので、驚きながらもギクシャクしながらお辞儀をすると、スッと一歩前に足を出し、私に近づいたチェルシー令嬢。



「噂は伺いましたわ……呪いを受けてしまわれたと……お加減は?」



「おかげさまで、元気でやっておりますわ。」



「ご回復をお祈りしておりますわ。困ったことがあれば、いつでもお声がけしてくださいね」



そう言って、私はチェルシー嬢からアザのある左手をぎゅっと掴まれる。


あまり意識したことはなかったけれど、こうしてみると綺麗な人だ。


白い肌にピンクの唇、淡い茶色の髪、さらさらのストレートの前髪、後ろの髪はシニヨン風にまとめ、花柄のヘッドアクセサリーが彼女の美しさを際立たせていて、女性でも思わず見入ってしまう。


と、思うと同時に、ルナとは別のライバルキャラ……うん、我ながらすごく気合いれて描いたんだなぁ……と自画自賛してみる。



「チェルシー、そろそろ」



そんなふうに見惚れていたから、それ以上話すことはできず



「失礼いたしました。それでは。」



チェルシー嬢は、ドレスの裾をつまみ、軽くお辞儀をすると、すぐにその場を立ち去っていってしまった。



「やっぱり、できた人ねぇ」



「だけど……やっぱり侯爵は快く思ってはいなさそうだね。」



そう呟いたクロウの先には、リイナを睨む侯爵の姿があった。

後にクロウはこういった、彼は野心に燃えた目をしている……と。


ここまで読んでいただきましてありがとうございます!m(_ _)m


もし、面白いと思っていただけましたら、ブックマーク、星評価、感想、レビューいただけると制作の励みになります★



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ