表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/54

第2話 嫉妬から始まって


幼い頃は、私ルナ・ナイトメア、従姉妹のリイナ・サンダルフォンに嫉妬していた。



全ての始まりは5歳の時。

子供たちは庭で遊び、大人たちはその庭にあるテラスでティータイムを楽しんでいた。


その時、とある木の前で私はこんなことを言った。



「はるになったら、このきのまわりで、おはなみパーティーするんだよ!」



「どんなおはななの?」



「ピンクのおはな、かわいいんだよ〜」



そういうと、みんな見たい見たいと騒いだ。

みんなに羨ましがられていい気分になった私は、良きところで『はるになったらウチにおいでよ!』と…パーティーにお誘いするつもりだったのだ。


ところがリイナは、私がそのセリフを発する前に、こんなことを言った。



「おはなみたい?みせてあげようか?」



なんて。


できるはずもないことを言い出して驚いていたのだけど、みんな興味津々でやってやってと他の子供達が騒ぎ立てた。


だからリクエストに答えて、リイナは



『かれきにはなをさかせましょう!』



と言って手を振った。


するとなんということでしょう……この呪文で花は咲いた。


木が光り輝き、春にしか咲かない木一面にピンクの花が咲いたのだ。


「きゃー」子供たちの感嘆の声

パリンッというティーカップが割れる音。


そして大人たちが駆けつけて、リイナに魔法の才能が開花したと騒いだ。

魔法使いの家系以外で魔法の能力が発現するのは稀だからだろう。


リイナの母……言ってしまえば私の叔母は、とても喜んでいた。


そうなると、負けん気の強いうちの母親が面白く思うわけがない。


だからその日の夜、お母様からからこう言われた。



「リイナに魔法の才能があるなら、あなたにも才能があるかもしれないわ。魔法の勉強をしなさい」



そう言って、魔法が使えるわけでもないのに、魔法使いの教育が始まった。

もちろん、それ以外にも才能があるのでは、とありとあらゆる教育をさせられた。

そうして2年、私が何一つ結果を出せないでいる間に、リイナは聖女の候補として名前が上がった。

その上、私と同じ伯爵の娘でありながら、公爵家の息子フィリックと婚約したのだ。



そのリイナの状況を知ったお母様は、7歳の時に私に今度はこういった。



「がっかりだわ。同い年の従姉妹なのに、どうしてこうも差が生まれるのかしら……男の子じゃないなら、せめて出来損ないではなく、優秀な子供が欲しいものだわ。」



こんなことを言われれば、私のコンプレックスも爆発するというもの。


聖女の地位は、この国の女の子誰しもが持つ憧れの地位だった。

リイナの婚約者、公爵の息子は、私だって仲良くしていた。

リイナと彼と3人で交流を深めてた。

今はそうでもないけど、この当時は少し好意はあった。


悔しかった。


感情のコントロールのできなかった幼い頃の私は、怒りの矛先はリイナに向けた。


私は嫌がらせをするために、彼女を階段から突き落とそうとしたのだけど……


その時『ダメ』と言う声が聞こえた。


そのせいで足を止めたせいで体勢を崩し、代わりに私が階段から転んで頭を打って気絶した。



その時に思い出したのだ。



この世界は……私が作り出した物語の世界なのだと。



そして私は……《《水戸琴音》》は……自分の作った『呪いを受けた聖女(仮)』と言う作品のヒロイン……の《《いとこ》》に転生したのだと。





ここまで読んでいただきましてありがとうございます!m(_ _)m


もし、面白いと思っていただけましたら、ブックマーク、星評価、感想、レビューいただけると制作の励みになります★



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ