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第23話 抜け出すと言うミッションは、大抵うまくいかない



「あら……クロウ、ご機嫌麗しゅう」



見つかってしまった。


私は誤魔化すように笑うと、ひとまず柵を登るのをやめ、スルスルとゆっくり降りて、地面に着地する。


その様子を眉を顰めながら腕を組むクロウは、私のその様子を見ながら私を嗜める。



「元気な君が見れたのは一安心だけど、おてんばがすぎるんじゃないか?」



「あらぁ……いやだわ。ちょーっとお散歩をしようとしただけなのに……」



「リイナに黙って外出はまずいんじゃない?」



「リイナは神父のところ、今の本人に伝えたって外出許してもらえないわよ」



私は肩をすくめて、おちょけてそう言う。

まぁ、しかし行動が行動だったせいか、クロウは笑ってくれない。



「なんでこんなことを?」



「何よぉ…そんなに怒ることないじゃない。可哀想だと思わない?呪いを受けた令嬢が元気なのに部屋から一週間も出してもらえないなんて。過保護がすぎるわよ。今じっとしてても、できること何もないのよ?」



「まぁ、こんなに行動されることが予想できるなら、過保護にもなるよ」



「閉じ込める方が悪いのよ」



「その言葉が本心なら、一度自分の行いを振り返ってみた方がいいと思うけどね。」



「何よ、私がまるで悪者みたいじゃない。」



「でも心当たりあるでしょ?儀式の前のこと一回思い出したら?」



そう言われて、儀式の前のことを思い出す。

そういえば私……危ないからって言って閉じ込めたっけ。

他2人を巻き込んで。



「自分がやったことがバッチリ返ってきてるんじゃない?」



「嫌なことを言わないでよ、意地悪。」



それだけ心配だったってことじゃない。

本当のこと言うわけにもいかないし、言ったところで信じてくれないし。

私のしたことは間違いじゃないわ。


……でも、ってことは、リイナだって心配ゆえの行動。

責めることはできないわ。


なるほど、今更気持ちがわかったわ。

……私もあんなふうに過保護で、うんざりされてたってわけね。



「わかったわよ、悪かったわ。反省します。ごめんなさい」



「本当にわかってる?」



「心配が行きすぎて、リイナを怒らせるくらいには過保護だったっていうんでしょ?わかったわよ、もうやらない」



項垂れて反省するわたちに、クロウに返事を返した。

半分は本気の反省、半分は不貞腐れだ。


その複雑な心境を読み取ったのか、クロウはそれ以上この話を追求することはなく、話題を変えるのだった。



「それで?結局どこに行くつもりなんだい?」



「あの子供!探しに行くの!」



「あの子供……呪いをかけた?」



「それ以外の誰がいるのよ」



クロウにとってはまさかの回答だったのだろう。

と言うより、会いに行こうと思ってもどこにいるかわからなければ会いに行けないと思っていたと言う方が正しいだろうか。


すごく微妙な表情だ。



「流石にそれは許可できないな……」



「あなたまで安静にしてろとか、狙われるとかいうわけ」



「危険だって言ってるの、また何かされたらどうするのさ?」



「私にこれ以上何かしてどうするのよ。狙いは私じゃないから、これ以上はなにもないだろうし」



「……」



クロウは沈した。


何よ、みんなして危険危険って。

私、このままだったらほっといても死ぬのよ?

行動してに何が悪いのよ。


その空気を読んだクロウはため息を吐いた。

  


「場所による、どこなの?」



「森の奥」



「うん、呪いかけられてなくてもダメだよ一人じゃ。一人の令嬢として危険すぎる。許可できない。」



「えー、何よケチ」



ここは許してくれる流れでしょ?

私は口を土がらせ、ブーブーと文句を垂れた。



「本当にそこにいるの?」



「それは……」



ふと顔を上げると、視界の中にパタパタと音を立ててこちらに白い鳥が向かってきていた。


それはきっと、家の場所が確実にわかった、と言うことなのだろう。



「いると思う。」



だから自信を持って、まっすぐ彼をみてそう言った。

クロウは



「……でもやっぱり一人ではいかせられない。」




何よ、聞いといて結局ダメって言うんじゃない。


あ、ちょっと待てよ、要は一人だから危険だって言ってるのよね?

だったら……



「じゃあ、ついてきてくれない?」





ここまで読んでいただきましてありがとうございます!m(_ _)m


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