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地球産のものしか転移できません

作者: ぽとす

高校へ通学中、私は他のバスの乗客全員と異世界に転移された。20人くらい。

異世界人は9割方能力を貰えるらしいと、言語理解の能力者から教えて貰った。

ただ、私の能力は鑑定で転移と現れたらしいが、目の前のリンゴすら移動できない。

もちろん人間(奴隷らしい)も無理だった。


「たまに全く適正の無い能力が与えられることがあるのよねぇ」


と魔術師はあきれていた。


さすがに要らないわと、追放されることになった。

10歳の少年も能力が無かったということで、一緒に追い出された。


言葉も通じないし、ぶっちゃけ私はコミュ障だ。

これからどうしよう……。


「のど乾いた……家に帰りたい……」

少年が歩きながらそうこぼした。


私は地球で鞄に入れてたペットボトルのジュースを思い出した。

口付けてなかったから、勿体ないことをした。


「新発売のパッションフルーツジュース」


そのとき、手元にそのペットボトルが現れた。


「え?」

「え?」


私と少年の声が重なった。


「凄い! やっぱり転移能力使えるんじゃん!」


少年は興奮したように言った。

だがなんでいきなり使えるようになったのか?

試しに足元の小石を手元に持ってこようとしても移動しない。

色々試した結果、私の手元にはコンビニの弁当や飲み物がある。


「どうやら地球のものは手に入るみたいね」

「お姉さんすごすぎ」


そう、彼女は地球産の物しか転移できなかったのだ。


試しに自分を地球に転移させたら、できた。

少年も地球に帰りたいというので、帰してあげた。


他の人は…偶然会った時にこちらと地球どちらがいいかきいてみるかな。


私は速攻アルバイトを辞めて、

放課後はあちらにいって地球のオモチャを売ったりして小銭を稼ぐことにした。

地球産のものしか基本的に転移できないが、お腹に入ってたり身につけてたりするものは一緒に移動できるようなので、異世界で買い食いしてたりする。


言語は少しずつ覚えてきた。

むこうで(かなり前に転移された)日本人を発見して、教えて貰ったのだ。

お礼に赤ちゃんのオムツや、カレールゥを渡している。


一時はどうなることかと思ったけど、私は元気に地球と異世界を行き来していきます(^-^)/


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