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津久野山  作者: 影待哲平
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~1日目~

津久野山にまつわる都市伝説。

今まで何人もの人がその真偽を確かめるべく津久野山に登ったが、その全員が行方不明になっている。



「なぁ、津久野山の都市伝説って知ってるか?」

「津久野山って、ここから見える山のことだろ?そんな山に都市伝説なんてあるのかよ」

休み時間で騒がしいはずの教室の隅からはっきりと聞こえるその声は、いわゆるクラスカースト下位の人たちだった。

津久野山は学校の教室から見える山なのだが、生まれてから18年間、その山についての都市伝説なんてものは聞いたことがなかった。

オタクにだけ伝わる都市伝説なのか。


普段なら気にもすることのない話なのだが、その伝説について妙に気になったので軽く調べることにした。

何も表示されない。

それもそうだ。昔からある都市伝説ならばインターネットにはもちろん、周囲の大人たちから聞いたことがあるはずなのだ。

「デマか。」

そう思い、明日の学校の準備をして眠りにつくことにした。

その夜、不思議な夢を見た。


山の麓にある薄汚れた鳥居から続くボロボロの石階段、見上げると奥にはお寺のようなものがうっすらと見える。

「おいで、、こっちにおいで」

若い女の人の声が頭に直接響いてくるが、なぜか嫌な感じがしない。

その声には赤ん坊の頃母親に呼ばれているような安心感があった。

声に導かれるように僕の足はお寺に向かって足を運んでいた。

気がつけば目の前にはお寺があり、うっすらと光が灯っていた。

また声がする。今度は男の人の声だ。

「そこで何をしているんだ。早く入りなさい」

少しだけ強めの口調で言われた瞬間に、お寺の扉が開き、体が中に引っ張られていく。


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