助け
僕を助ける為に近くに寄っていた橋本先輩は、四人が動かないのを確認すると倒れている弟へと駆け寄っていった。
「大丈夫!? ねえ、晴樹! ねえ!」
橋本先輩は弟――晴樹と言うのだろう――君の肩を揺らし、声をかける。
橋本先輩がどんなに名前を呼んでも、顔を腫れあがらせた晴樹君は小さく呻くだけだ。
「救急車を呼ぼう……いや、駄目だな。どうやって説明するんだ……」
宮下先輩は腕を組み、俯く。
「僕、ちょっとコンビニ行ってきます」
僕は言うや否や走り出した。
まだ、息は乱れているが、構わず走った。
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僕はコンビニでスポーツドリンクと水、タオルに絆創膏を買い、またも走って空き地へと戻った。
「ハアッ……ハアッ……こ、これ使ってください……ハアッ……」
僕はビニール袋を宮下先輩に渡し、地面に座り込んだ。
でかした! と宮下先輩はビニール袋を受け取り、小走りに晴樹君の元へ向かった。
宮下先輩はビニール袋から水とタオルを取り出し、タオルを濡らして橋本先輩へ渡す。
「これで、腫れている部分を冷やして、ついでに血が出ているところは拭いてやってくれ」
「はい!」
橋本先輩は濡らしたタオルを受け取ると直ぐに顔を中心に冷やし始めた。
その横で宮下先輩は自分の鞄を晴樹君の頭の下に敷いてやり、絆創膏を傷口に貼っていく。
やっと呼吸が整ってきた僕は宮下先輩と橋本先輩の元へ向かう。
「目、覚ましますかね」
「まあ、大丈夫だろう。気を失っているだけだ、見た感じそんなにひどく殴られてはいないようだしな」
その間も橋本先輩は懸命にタオルで腫れているところを冷やしていた。




