僕と兎の旅立ち
「神隠し」みんなはこの言葉を知っているだろうか。
ここはそんな奇跡の現象がよく起こる街だ。僕の知り合いも奇跡を体験したがあたりだったようだ。
今回は、僕が体験した身近で起こったちょっとした、でも重大な奇跡の話。
僕、駒代終夜は、いま、幼馴染の家の前にいる。毎日一緒に学校に行っているのだが今日は返事がない。でも、たまに返事がない時がある。だから、今日はその日だったのか。そう、思っていた。
しかし、いつまでたっても返事がない。さすがにおかしいと思った時、ドアが勢いよく開いた。
そのなかから出てきたのは幼馴染の鈴見静ではなく、母親だった。瞬間、僕の顔を見ると泣き崩れた。
「終夜君!静が…静がいないのっ!部屋中探したけどどこにもいなくてっ…!」
急に泣き崩れた母親に、とりあえず声をかけた。
「し、静がいないってどういうことですか?と、とりあえず深呼吸してください。」
母親をおちつかせると、何があったのか話してくれた。
「朝起きたらいなくて…ただ『助けて』と書かれた置手紙だけがあって…」
静は助けてとかいた置手紙を残したのか…?でももし誘拐ならそんなのを書かせるはずがない…。
「では、警察に捜索願いをだしましょう。静は…静はおれが必ず見つけます。」
と、静の母親にかっこよくいったものの…静の失踪に手掛かりはないし…日記に書いた静の特徴みて思い出そうかな…。
そう思ったとき、日記帳が光った。光がやんで、目を開けると、そこにはちっさい兎がいた。
「ちょっとお前っ!じろじろみてんじゃないぞっ!」
予想外の兎をじろいろみていた僕は、なんかおこられてしまった。僕が静についてきこうとすると
「言いたいことはわかてる。静についてだろ?一緒にさがしてやるから、俺と兄弟になれっ!」
情報を吐くのかと思ったら言ってることが無茶苦茶じゃないか!
「ちなみに、俺が兄だ。どうする?一人でやみくもに探すか?W」
最後についていた(笑)のせいで僕の気持ちが固まった。
「ああ、やってやんよ。」
「そうこなくっちゃな。俺の弟。」
今、ちっちゃい兎と僕の幼馴染を探す旅が始まる・・・。
読んでくれてありがとうございます!初めて投稿したのでおかしい点が多々あったと思いますが、生ぬるい目で見ていただけると幸いです。