5 微妙にエロい
神殿で、絡みあう二人・・・
なぜ、こうなるのか・・・
「あの~・・・」
一人の神が声をかけてきた。
「・・・・・・」
反応がないので、黙る神・・・
「うおい!
エロス!
名前通り、「エロ」くからみ合うな!」
神は、怒った。
「ん?
ディモス兄さん・・・」
彼は、アレスの息子で、エロスの下の兄ディモスだった。
「あのな~
お前の部下共が、仕事がたまってるってわめいていたぞ!」
「あ・・・ははは・・・」
笑ってごまかすエロス。
「じゃ・・・またね!
次のデートの日取りは、神託で・・・」
ばきッ!
ディモスが、エロスの頭を殴った。
「それじゃ、周りに迷惑だろうが!」
「じゃ・・・これ。」
エロスは、クリスタルのオーブをプシュケに手渡した。
「これで、個人的な用事は全て伝えるよ~」
「帰るぞ!」
「へーい・・・」
二人は、そこから消える。
天界・オリンポス山・・・
「とうとう、あのエロスに彼女ができおったか・・・」
「しかし父上。
アフロディーテが、結婚を妨害しないか心配です。」
「ではワシは「大神の名において」二人の愛が成就した暁には、プシュケに祝いの品を贈ろうぞ!」
そう。
天界からエロスとプシュケを見守っていたのは、ゼウスとアテナだった。