075 道具に宿る魂、扱う者の魂。
やるべきことは解った。
ラウツ・クァルツさんとルシス・アスマイルさん、二人を死から助けるために、まずは任務をほったらかし。だけど、僕はこの行動を開始した時間に戻ってくることができる。
――まずは死に方の確認だ。
過去の自分と自分のケータイが混線するのを防ぐために、ケータイの電源を切った。
そのケータイは、あのテブデの研究所で、帰還後すぐに取り戻したもの。レイシーもとい――というか本名を忘れたけど――あいつにぶん投げられたからちょっと傷はあるけど。
ついでにその回収時に、妙なリストバンドを見付けておいた。こちらの会話や通信を感知して信号をどこかへ発信していたはずの、そのバンドに関しては、その場で、シャタリング・グレーで壊しておいた。
そうやって取り戻したケータイ。
それを使わない状態にしてから、まずは図書館を探した。
依頼文では『死亡』としか書かれていなかった。死んだ時間も厳密に知りたい。
警察署は頼れない。腐敗警官がいるとかなんとか。それが先日の……そして今回のこと。その署のこと。その可能性がある。自分が姿を見せることで何かが起こるというのも……ほとんどありえないとは思うけど、限りなくゼロにしておきたかった。
新聞やネット記事を調べて解った――ラウツさんは自宅で心臓を貫かれて死亡、ルシスさんは帰宅途中に家の前で首を捻られて死亡。それぞれ住所と発見時期をメモした。ニュースの動画も探した。死亡推定時刻もメモ。
――じゃあ、今度は……
練習も必要だった。ある礎術道具を作るための練習。恐らく礎力の消耗は、この際かなり大きくなる。何度も失敗できない。
――材料は……? それを考慮すればもっと……
失敗の可能性をゼロに。常にこうではないが、そのくらいの準備が今回は必要――
時空ジャンパーがある。あと二回。準備に一回。できれば顔を出したくないが、アレもある。
――そうだな……そうなると、ああいうのも必要か……もっと作らないと……
準備すべき全部を、頭の中で整理し続けた。
最終的に何がどれだけ必要になりそうか可能性も含め……使う順番も。全てを把握すると。
――もしかしたらついでにあのコたちも救える。
『そんなに時間が経っていなければな』
心で会話できるがゆえに、そばに浮くイブキにはイメージも伝わったのかもしれない、だから『あのコたち』の意味が解ったのかもしれない。
――そんなに? どのくらい?
『礎術の蘇生は医術のそれとは違い、猶予も長い。三時間経っていなければ救える』
――それなら……よし、いける。まずはあの時期へ。だからまずはあの施設を調べる。
セオン市サウスレンゼル区の保護管理センター。
直接をそこを調べた訳ではなく、キーワードから引き当てた。そのワードというのは、『クロダマオオイワトカゲ』……懐かしい、そして切ないワード。
そこの保護管理センターのサイトの記述で確かめた。
『元飼い主ルツィエ・ユゥグ曰く、額の黒斑点の多い個体はコクテン、尾が白いのがハクビ、右目の後ろに黄色の線が入っている個体がキセン』
別の文にはこうもあった。
『崖に捨て置かれ檻を脱し、生態系を荒らし、人の里に下りんばかりだった。三頭のクロダマオオイワトカゲ(別名キャノンドラゴン)らは遺体となってこのセンターへ運ばれた……それほどの異常事態だった』
ただ、それから先、あの三頭がどう弔われたかなどが書かれていない。
――そうか。書かれていない……なら、可能性がある。こんな過去だったのかもしれないっていう可能性が……
何はともあれ、礎術道具を作るのもやってみるのも、練習してからだ。
――順番的にこっちが先……そのあとでラウツさんたち。逆じゃ駄目だ、随分と過去に取り残されてしまう。三頭が先。もし救えるなら救いたい。そしてその経験をラウツさんたちの蘇生に活かす……! 本当は心残りだったあの三頭たちをまず……! 時空ジャンパーの残りがあと二回……! 命を選ぶことにはなるけど、救いたい。この順にしかできない。やってやる! 救うんだこの順で!
礎術道具を三つ作った。それぞれ別の効果のもの。
――よし。
準備ができると、死んでから三時間経っていない動物の遺体を探し、蘇生して回った。……都合よくはいかなかった。色んな動物病院、保護施設を回って、怪我のせいで死んだ動物を治癒蘇生――そこまでしなければ救える対象にそもそも会えることがそんなにあるはずがなかった。
『病気の苦しみは復活させてしまう』
闇石霊獣の額の黒い石を輝かせながら、イブキ自身がそう言った。
再び苦しみの中に落とすのかと思うと、心苦しかった。物理的なこと……傷……が原因のものを選び続けた。それも少なさの理由だった。
小動物から大きな動物へと。六匹連続で成功してからは――
まず、仮面とコートを装着した。
それらは今や保護音声仮面と瞬間盾化外套となっている。マントと呼ぶこともあるしコートに見えるアレだ。
そしてセオン市サウスレンゼル区保護管理センターの大きな遺体処理施設の上空へ。時空ジャンパーの経度、緯度、高度、あの時期のあの時間から三時間と経っていない頃を設定した。
巨大ビーズの足場に乗って地面に下りると、まずは窓から眺め、黒ビーズのゲートで中へ入った。
ちょうど、どこかへの電話が終わったタイミングだったのだろう、そのケータイをポケットにしまう白衣の女性と、白衣の男性、計二名が、動かない三頭の前にいた。
そばには人ひとりが入れる大きさの黒いバッグもある。膨らんでいる。
――あれは……そうか、あの時の……
『あの中の遺体は無理だぞ、時間が経ち過ぎている』
――……そっか……悲しいな、でも、受け入れるしかないのか。あの人も救えたらよかったのに。
状況を理解してから、あらかじめ作っておいた礎術道具『自己流ペットボックス』をMサイズ容量拡大バッグから取り出し、一頭ずつ触れながら箱の扉模様に念じて入ることで、そのボックスの中へとクロダマオオイワトカゲの遺体を入れていった。
中は十分な広さがある。そう作った。三頭の巨体を入れてもまだまだ余裕。
三頭を入れ込み終え出てきた所で、声が掛かった。
「あ……あなた何してるんですか! け、警察を……」
騒がれたら困る――だから振り向きながら。
「あの子たちの遺体は頂いた」
「声高っ!」
男性に変にツッコミを入れられてしまったが、話を進めた。
「生き返らせるだけです。それから言うことを聞かせるから安心してください」
「えっ、よく見たら仮面の人……! え!」男性は驚き続けている。「四十代……か三十代とかじゃ。なんでそんな声で」
「……では勝手に持っていきますね」
黒いビーズのゲートを作って去ろうとする中で、見てみたが、女性は口を開けて固まっていた。
声を上げるのは男性ばかり。
「あ、生き返らせて世話するなら――ってそんなコトできるんですかッ?」
「……できますよ、『私』はね」
僕が男性に言うと、女性がやっと口を動かした。
「声高っ!」
思わず『え今なのッ?』と言いそうに。
「……これは他言無用ですよ」
「あの! ファンです!」
男性から言われて、「サインはしませんよ」と言ってからゲートを通った。
外に出ると、穴が無くなるように拡大させたビーズに乗って、そこから北へと飛び、森に降り立った。
仮面を取った。コートも脱ぎ、Mサイズ容量拡大バッグ……の中に置いていた自分専用容量拡大バッグの中へ。
両方の大容量バッグから出てきてから、自分も自己流ペットボックスの中へ。
「白の力を貸して」
『うむ』
ペットボックスの中で、コクテンの首を繋ぐべく体へと押さえ、支持し、それらが治るイメージをし、キセンの絞められた首が元に戻るようにとイメージをし、ハクビの火傷が治り痺れなどないようにと、そうイメージした上で、三頭を前に、ありったけの想いを乗せて念じた。
――もう苦しまなくていい、恨まなくていい、フツーに生きていい……
思いながら込めた礎力は、三頭を同時に復活させられるほどの量……余力はあるものの、かなり疲れを催した。
むくりと起き上がったコクテン、ハクビ、キセン。三頭がこちらを見た。
まずそれだけで感動があった。
――蘇った。あの時助けられなかったあのコたちを、あのコたちのまま……助けられる、救えるんだ。
その想いが何より前にあった。
そしてすぐ、コクテンが突進してきた。
「――!」
とっさに、横向きゲートを設置。三頭の背後へ回った。
三頭はしばしキョロキョロとしたが、すぐにこちらに気付いた。
ハクビは空気の塊みたいなものを飛ばしてきたし、キセンは炎の弾丸を放ってきた。
――いや暴れすぎ。でも……元気だな。いいね、動いてるキミらを見れて嬉しいよ。
よし、と意気込んで、辺りを走った。
コクテンの超速の体当たりも避けながら――何回かはゲートを通してやったりしながら――風や火も避けながら……たまに放たれる黒球も避けながら、たまにゲートでお返ししながら、戯れるように走った。
走りながら、あらかじめ作っておいた内の一つ――『拡縮リング』に礎力を込めた。
大きな黄色いリングと小さな黄色いリング。それらが浮く。
大きい方に通していく。すると三頭は小さい方のリングから相似的に小さくなって出てきた。……これは、そうさせるためのリング――縮小か拡大をするゲートと言える代物。
苦労したが、繰り返した結果、今やそれらの全長は、僕の肩から手の爪の先までの長さくらいだ。
こうなると、もう火の玉も小さいし、空気の塊もそこまでではない。黒球が放たれても突進されても何のその。
そして向き合うと。
「さあ、お前ら! 憎しみに囚われるのは――もうやめる時間だ!」
涙ながらに、作った内の最後の一つ、忘れさせ拡声器をMサイズ容量拡大バッグから取り出した。それに念じる。
「お前たちを崖上に捨てた主人のことなんか忘れろ! 檻に入れられたままにされたことも何もかも! そんな主人のことなんか全部!」
人間の勝手で苦しめられて心を殺したことなんて……忘れろ……と、自分にも言っているような気になりながら、念じた。
洗脳できるような礎術はないと聞いていた。何度も聞いたことがあったと記憶している。ただ、礎術道具ならどうなのかを聞いたことはない、そんな気がしていた。
これでできればそれでいいし、できなければ地道に人に慣らす……まずは自分に慣らす……今ならそれができると信じた。
そして――『忘れさせ拡声器』はうまく機能したのか――
三匹は、小さいまま辺りをきょろきょろとし始めた。そしてそれぞれのペースでこちらに近付き、ただこちらの様子を見たり、静かに落ち着いていたり、じっと辺りを見たりした。
――生きてる。あの三頭が生きてる。生きたままこんなに穏やかに……
あの時の自分にこれほどの力と知識があればあの時に救えた。
……救えてよかった、心底そう思う。
そしてこの三頭を生き返らせるためにしたこと全部で、イブキの『白の力』を使いこなせるようになったという自信が付いた。
使った忘れさせ拡声器は粉々になり風の中に消えた。一度で成功してよかったと本当に思う。
エサ置き場と水分の復活する水置き場を買ってきて設置して、リザディートというエサを買い与えた。これからは僕が主人。
大きさも戻した。三つの巨体が、広大なペットボックス内を散歩する。
――礎術の練習時やその合い間なんかに一緒にいられれば……このコたちも退屈しないんじゃないかな……
思いつつ、三頭の入った自己流ペットボックスを、Mサイズ容量拡大バッグの中に置いた。
あとはサバイバルをしながら、取り返しのつかない動物の遺体を探した。救えれば救うが、今は人を救うためにしている、大地にそのまま還れないことは許してほしい……そう思いながら手遅れの遺体だけを集めた。
体積的に大人六人分くらいの動物の遺体を集めると、今度は廃工場を探した。
金属を探した。そして紙も。
それらを集め終えると、イメージした。何もかも同じ――同一人物――にしか見えない遺体を作れるイメージ。『複製』のイメージ。そのための対象を覚え込むための機械……カメラ。
死体複製撮影機……を作れたかどうかの確認から入った。
実践し……失敗。それからまた作り、作動。今度は成功。
成功率を高める。時間は掛かった。その間、当然、三頭の世話もした。
そして――
また動物の遺体を集めたあとは、時空ジャンパーを自分専用容量拡大バッグから取り出してきた。
先日拘束パーカーの横流しの件でホテルに行った、それよりも前の日の朝のセントパシバー区のイステンド駅の上空へと、念のため座標を設定、手首に着けて作動。
落下の感覚には慣れた。ビーズ操作で足場を作って落ちるのを防ぐと、時空ジャンパーが粉々に……ボロボロになって壊れたのを確認してから、地上へ向かった。
降り立って住所のメモを見た。
ラウツさんの住むという一軒家へ。
二階の角の部屋で死んでいたらしかった。ただ、今は……と、窓からこっそり見ると。
――よし、生きてる。
死ぬ瞬間にわざと立ち会う。そうしなければならなかった。
不明な点もあるが、とにかくラウツさんのあとでルシスさんが死んでいる。彼の次はルシスさん。そう意気込みながら次にすべきことを考えた。
犯人に見付かり警戒されて犯行自体されなくなる……なんて事にはならないはずだが、念のためあえて隠れて観察した。ラウツさんの家の裏側に建っている工場の壁を見ると。
――あそこぐらいか。
そう思ってからは灰色の画用紙を買った。
そして裏手の工場の壁の前、庇のすぐ下に、黒いビーズのゲートを繋ぐと、灰色の別見アイマスクを糊でくっ付けた画用紙を瞬間画鋲で一瞬で設置した。
近くの森の中で、同色の別見アイマスクを着け、ずっと監視。
そして昼前、一人の男が現れた。彼は包丁の片面をゲートにして部屋に入ると、それを操って刺した。それが心臓を貫いたんだろう。
男は逃げた。その顔をしっかりと見たが、今はそいつを追えない、ラウツさんをすり替える時間がないと困るからだ。
――あとで絶対捕まえてやる……!
強く思いながら駆け付けた。部屋に入る。
ラウツさんは倒れていて既にピクリともしていない。
Mサイズ容量拡大バッグから死体複製撮影機を取り出した。
カメラ部分から袋が垂れ下がっていて、その中には動物の遺体が。
――床に置くのはまずいか。
土台としてビーズを置き、その上に置いた死体複製撮影機でラウツさんを撮った。すると、ジィィーッと、インスタント式ゆえの写真が出てきた。
その写真を手に取り、死体複製撮影機をMサイズ容量拡大バッグに戻すと。
「白の力を貸して」
『……よし、使え』
念じた。すると、ラウツさんが胸元を気にしながら起き上がった。
「ラウツさん!」
「僕は死んだのか? 刺されて……あれ……? 傷がない。いや、おかしい……これは何かおかしい……!」
「落ち着いてください、ラウツさんは一回死んだ、でも生き返った。無事です、傷も消えてるのは蘇生の礎術のおかげです……状況解りました?」
「あ、ああ……。蘇生……傷ごとか」
「ええ」
「でも、じゃあ、どうなるんだ?」
「何がです」
話題が話題だけに小声だった。
「殺された。狙われたのか? 生きているのが解ったら、また僕は殺される?」
「ああ……」――その心配か、まあするよなぁ――「その意味でも隠れてもらいます。それから、ラウツさんは一回死んだということにさせてもらいます」
「え。そんなこと……できるのか?」
「ええ。ちょっと窓の所へ」
ラウツさんをどかすと、写真を、彼が寝そべっていた所に置いた。そしてその写真に――特にラウツさんの部分に念じた。
すると、込められた礎力に応じて、同じ衣服をまとった肉厚な何かが、ボコボコと現れた。まあそれがそっくりな遺体そのものなワケで。
それが現れ切ると、写真はフッと消えた。フェイク死体だけが残る。
それを仰向けにし、立とうとして立てずに息絶えたように見せたところで、ラウツさんに言われた。
「死んだと偽装するための死体? 正気かッ? こんなこと……ッ! 誰かの死体を僕に似せたんじゃないだろうな!」
「いえ、気にすることはありません。材料になっているのは動物です、蘇生できなかった動物で……脳も……検査したらラウツさんじゃないことが判るかもしれません、まあ試せてはいませんが。でも多分、検死しても解らない」
「どう……ぶつの……死体……? こんな……。え、なら動物は! 犠牲に――!」
「いえ、違うんです。蘇生できなかった動物だけをこうして……人を……あなたを、救うために。元の姿で自然に還れないから、まあ、何だかなと自分でも思いましたけど、違うのはそれだけで――安心してください、と言うのも変ですが……。殺したワケじゃない……死に場所が変わっただけ……」
「そ、そう、か……。それなら……ううむ……。しかしこんなのは……何だか恐ろしいな、命を……いじくっているようで……」
フェイク死体を見下ろして、少しだけ考えた。
「……ドナーと同じことですよ。死んだあとのその……生きた証に起こることが、ちょっと違うだけ。動物を食べる時も思うでしょう、感謝すればいいんです。というか……そういう想いがないなんてことはないし……。色んな動物がこう……色々関係し合っていて『自然っていうのは凄い』とは思いますけど、そんな風に尊いのはラウツさんの命も同じですから。まあラウツさんがどう思うかは自由ですけど。僕は、ごめんねありがとう――って、この動物たちに思った。それならいい気がしたんです。じゃなきゃ、ラウツさんを救えない……」
「そうか……まあ、そう言われれば……」
「それより、今は隠れることです」
「あ、ああ。んー……そうだな……どこに隠れたらいいか」
戸惑ったラウツさんの前に、黒いビーズでゲートを出した。そして隠れ家にした森へ。彼を誘った。
自分だけ一旦、あの家の裏の工場の前へ。その壁から設置した全てを剥がすと、彼のいる森に戻った。
未糊化棒で画用紙と別見アイマスクを接着もしていない状態に戻し、それらをMサイズ容量拡大バッグに入れた。
「しかしまあ……どういうことだ? キミは僕が狙われていると知っていたのか?」
「……まあ……これは他言無用でお願いしたいんですが……未来であなたは死んだことになっていました」
「み……! 未来……ッ!」
「だから、救いたくて来たけど、死んだことにしないと僕が来ないので……それに、ほかへの影響が怖かった。だから過去を変える訳にはいかない……変えられない……『変えたことにならないようにする』『変えない』……その前提で来たんです」
「な、なるほど……」
僕が切り株に座ると、彼は近くの石を椅子にした。
そして話し続けた。
「……というのも、相談したかったんです、ラウツさんと。礎術道具のことを色々と話したかった。死ぬべきじゃない、あなたみたいな人は、まだまだ……。なのに――」
「なのに……僕は死んだ。いや……違うのか。そうか、その事実だけがあったのか、未来でキミは僕の死を文章か何かだけで目にした。そして今こういう事態になっている。だから」
「ええ。ただ、本当に、会えてよかった。だから今度は、この件で安心できるまで、どこかで隠れておいてほしいんです。場所は用意します」
「あ、ああ、解った。……連絡は、できないよなぁ、誰にも……」
ラウツさんも誰かに連絡したいらしいが、今しばらくは我慢だ、それを解ってもいるらしい。
同じことをルシスさんにも。住所と死に方を確認した。
※礎球というファンタジー舞台でのことです。ご了承ください。




