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飛鳥 『寝る子は育つと申します』

飛鳥『バイタル安定確認。緊急パワードスーツパージ。速やかに医療用ポッドへと収容。

 さてさて、愛しのMyマスターがオネムさんで静かな内に、雑務は私が終わらせちゃいましょう』


【システムコール:全システムオンライン】


【機体の修復状況確認】【残エネルギー確認】


【周囲へ探索ドローン展開、及び大気や土壌などの成分を解析開始】


【船内の物資、及び使用可能な武装を再確認】


【船内資源で製作可能な、各種ドローンに専用の追加のシステム、アップグレードしながら製造開始】


【ついでに私の子機も増設、随時データのバックアップ】


飛鳥『フムフム。機体の損傷は、外部の稼動部分や装甲はかなりボロボロの割に、船内や各部システムには特に問題無し。これは重畳重畳。


 森の木々や柔らかい土壌が、丁度良いクッション代わりになったようです。


 これならば、機体に積んである予備の装甲版などで修理は出来そうですね。


 今すぐは無理ですが、少しすればまた飛行可能になるでしょう。


 後は……シールドを多用したので、機体の損傷は抑えられた代わりに、エネルギーの残量に問題あり……と。


 最悪エネルギーはこのままでも、徐々に増えていく筈なので一応は問題無しです――派手に機体の武装をぶっぱなさなければ問題無いでしょう。


 周辺の探査状況は……だいぶ広い森林地帯に不時着したようですね。かなり辺境でもあるみたいで、周囲数キロに知的生命体の集落などは一切発見出来ず……ですか。


――これはどう考えるべきでしょうかね?


 今回の不時着が、人目に付かず大騒ぎにならずに済みそうな点を喜ぶべきか。

 

 それとも周囲に集落が存在しないせいで、暫くはサバイバル生活を余儀なくされるであろう事を、嘆くべきなのでしょうか?

 

 当分は、機体を保護色隠蔽モードで様子見で良さそうですね。


 大気の成分の分析結果は、マスターの呼吸には特に問題無し……と。

 

 ただ気になる点は、土壌や空気など全ての存在に、微量ずつながらも未知の成分を発見。


 しかしその成分の抽出には失敗……。何故でしょう。

 それだけを、他と切り離そうとするだけで、突如にして消失してしまう物とは。


――毒ではないと、そう思いたいですね。

 

 逆に考えれば、この惑星全体でそれが含まれているのが自然な事なのであれば、それは決して有害な物では無いと推測出来ます。

 

 それが何なのかが全く分からないのが、非常に不気味ではありますが。

 

 まずは私の子機を出し、周囲を探らせながらその影響なども調査してみましょう。

 

 マスターと同じ素材で出来た、培養子機が良いでしょうね。

 その子機に悪影響が無ければ、マスターを外出させる事も出来ますね。


 次は機内の物資確認と、使用可能な武装の確認……。

 

 

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