ある夏の暑い日。
皆家路に急ぐ頃、男は後悔の過去を振り返り思い返す
そしてその出来事が、走馬灯の様にうたが、響いてくるのだった。
8月の夕暮れ時、初老の男、孤独、沈む太陽に打たれ、震て映る。
漆黒の己の影に、立ち尽くす、軈黒雨雲が罪消し、打つ雨
驚きもせず我に帰り思いを辿り始める・・
このまま、眼を閉じれば、闇底え永遠に消え逝くだけ。
許される誤ちなら、償いたい、心から今、男の志に。
男はその昔、翻弄の人生に疲れ一人旅立ち、一匹狼の歩みを始めた。
その道は嶮しく、剣を渡り、海深く、宇宙遠く目指した。
志 許した奴と、酒を酌み交し、時に女と情を交したが
まるで罅深い器の様 志に
溢るる時は、訪れて来る影さえ、見える事の無い日々・・・。
ある時、未知の闇に迷い失望の睡魔に眼を閉じかけると
何処からか暖かい光を抱えた女が現れその光に何時しか
剣の道程が僅かに容易く映る様を覚え始めた。
闇を照らす暖かい光が勇気に、女の情が志 繕う術と感じ
男の溢れる事無い罅器をその女に差出した。
時は流れ、男はALONAに不思議な運命を覚えていた。
男はALLOWで無くなった筈だった・・・つづく。
アローは何故、群れを嫌い旅立ったのか。何がそうさせたのか。