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Bの花
彼の言葉に甘えて、学園見物をしながら公演時間までを過ごそう。
「そんなことはない!!」
何やら悲壮な叫び声が聞こえてくるね。はてさて、一体誰だろう?
「彼女は僕のことを愛していると言ったんだ。」
どうやら彼女と別れたようだね。廊下で涙に揺れる彼がわかるかな?
* * * * * * *
このままでは教室の授業妨害になりかねん。
「こらこら。廊下で騒ぐものではない。」
「学園長!いつか、きっと僕のところに帰ってくるはずですよね、あいつと別れる日が必ず来ますよね?」
恋の苦しみはよくわかるが、彼に付き合っていると日が暮れてしまうので先を急ごう。
花のデータB:男の子。
大好きな彼女に振られた男の子。廊下で良く一人、大声を上げて彼女に復縁を迫る姿が目撃されるらしい。妄想がときどき行き過ぎる。
「いつか、きっと僕のところに帰ってくるはずなんだ。あいつと別れる日が必ず来る。」