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ー芳醇の章 9- ふんどしでかぶこう

 まあ、四聖獣の属性が本当のところ、どうなのかはこの際、置いておこう。とりあえず、だれがどのふんどしをしめるかってのが問題なわけだ。


「俺が青龍だろ?んで、ひでよしが白虎。んで、田中はでぶだから玄武で、弥助やすけが朱雀だ。どうだ、おれの人選は」


「私は、彦助ひこすけが犬で、ひでよしが猿で、田中が牛で、弥助やすけが竜でいいんじゃないかと思うんだけど」


「あ、あの、椿さん。それは四聖獣じゃなくて、干支えとではない、ですか?」


 ひでよしがめずらしく、椿につっこみをいれている。なんで、四聖獣の話をしてるのに、このご立派さまは、干支えとにすり替わってるんだよ。


「そうだねー。彦助ひこすけくんたちには、四聖獣なんてもったいないからねー。犬とか猿とか牛のほうがお似合いだよー」


 菜々さん、あなたまで何を言い出すんですか。てか、自分たちのほうは見終わったのかよ。


「んー、飽きちゃった。やっぱり、彦助ひこすけくんたちをからかってたほうがおもしろいからねー」


「まあ、女ものはまだまだ少ないから仕方ないッスよね。もっと、品が充実してくれたらいいんッスけどね」


 ちらっと見た感じ、どこのキャバ嬢かよみたいな服ばっかりだもんな。キャバ嬢の恰好の歴史は、すでにこの時代からだったのかと、むしろ感心してしまう。


 大きく胸元の開いた服なんか、特にそうだ。いや、キャバクラに行ったことがないので、確証があるわけではないんだが。だって、俺、高校卒業したばかりだぞ。本当なら酒だって飲んじゃいけないんだ。俺が酒を飲むのは、ひでよしたちが悪い。こいつら、うまそうに飲むんだもの。


 ひとしきり、心の中で、いいわけをしつつ、育ててくれた、お父さん、お母さんに謝りつつも、今後も酒を飲むであろうことはやめる気はない。だって、宴会だぞ。祝勝会だぞ。こっちは生きるか死ぬかのいくさしてんだ。すこしくらハメをはずしたっていいだろ。


 いかん。また、いいわけしている。これでは、いいわけの永久機関だ。どこぞの国の野党そっくりになってしまっている。いかんいかん。


 こういうときは、落ち着いて、椿のご立派さまを眺めよう。オウ。大きいのです。目に毒、いや、目の保養なのデス!


「おい、彦助ひこすけ。私を凝視するのはやめてくれない?あんたは気付かれてないと思ってるかもだけど、すぐわかるから」


 オウ、ノウ!また、見ているのをばれてしまったのデス。神よ。私に女性のおっぱいを凝視しても気付かれないチート能力をくだサイ。


「まあまあ、椿ー。彦助ひこすけくんは年頃の男の子だもん。許してやりなよー」


「じゃあ、菜々、あんたのを凝視されなさいよ。それでいいでしょ」


 俺は、菜々さんと椿のおっぱいを交互に見比べる。ふう。悪いが俺は、小さいものには興味がないんだ。


「なんか、今、侮辱された気がするー。利家としいえさま。女性の胸を見る男に刑罰を与えることはできないのー?」


「えっ。そんな刑罰があったら、男はみんな、牢獄送りッスよ。そればっかりは、信長さまには頼めないッス」


 菜々さんがほっぺたをぷくうと膨らませている。ああ、おっぱいが大きければ、菜々さんも俺の攻略対象なのになあ。


「そんなことより、ふんどし決めるんだぶひい。僕は虎がいいんだぶひい」


「え、虎は私が、選んだのに。ひどいです、田中さん」


「あれ?そうだったぶひいか?彦助ひこすけの馬鹿がうつったぶひいかね。じゃあ、龍にするんだぶひい」


「まて、田中。龍は俺だって言ってただろ。残るは玄武と朱雀だって」


「ええ、亀さんと鳥さんなんだぶひいか。彦助ひこすけ、お前、とろそうだから亀に変えろぶひい」


「とろそうなのは、弥助やすけだろ!俺はデブはデブでも、歌って踊れるデブだ」


「オウ。彦助ひこすけさん、こっそり、弥助やすけを傷つけるのはやめてクダサイ。ハートがぎしぎしと痛むのデス」


「あ、すまん。つい、カッとなっちまった。謝るよ。だから、おとなしく玄武を選んでくれ」


 弥助やすけが、オウ、シット!と叫んでいるがこの際、無視だ。これ以上、話をややこしくされたらたまらん。


「じゃあ、言うぞ。反論は無しだ。俺が龍。ひでよしが猿じゃなかった、虎ね。んで、田中が朱雀で、弥助やすけが玄武。それじゃ、ふんどしの山をかき分けて、さがすぞ!」


「あれ、そういえば、肝心のものを見つけてなかったデスネ。ここまで話をしといて、見つかりませんデシタとかになったら、だれが責任を取るのデスカ」


「知るか。とっとと探しやがれ。龍があるんだ。ないことはないだろうよ」


 俺たちは、ふんどしの山をかき分け、虎と玄武と朱雀を探す。一向に見つからずにこれではらちがあかないとばかりに、椿、菜々、風花さんまで参加することになる。


 ふんどしの山と格闘すること、15分、ついに、虎と亀とにわとりを見つけ出すことに成功する俺たちであった。


「朱雀はなかったけど、にわとりはこれでまた風情があっていい感じだぶひい」


「まあ、田中がそれで良いっていうなら、それでいいけどさあ」


「本人が気に入ってるなら、それでいいじゃないデスカ。弥助やすけなんて、ただの亀デスヨ。ひねりもなにもありまセン」


 そこはボケ役の弥助やすけには、つらいところなのかあ。って、どっちかというと、弥助やすけは解説役ポジションな気もするが、まあ細かいことは気にしないでおこう。

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