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Force  作者: 本願寺 裕真
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呪われた島からの脱出

『ありがとう・・・そして申し訳ありません皆さん。』


恭介は振り返らずそう言うと、


『行きましょう、皆さん。』


田中雅美はForce参加者を連れて広場から急ぎ離れる。


振り返ると川嶋恭介がどんどん小さくなっていく。


『皆さん早く!こっちです!』田中雅美は声をかける。


『どこに行くんですか?』相島が聞く。


『恭介さんにお願いされたんです。皆さんを無事にこの島から

脱出させる為に。』


恭介が雅美に伝えた場所に着いた。そこには1艘の漁船が停泊している。


雅美達はその漁船に乗り込んだ。


『負けたよ、お前達にはな。』


本多圭一郎はそう言うと、加納と米村に銃を捨てるように言う。


『満足か?両親の復讐を果たせて。』


圭一郎はそう言うと槙野の突き付けているナイフを持った手を


払いのけて槙野を殴る。


加納は恭介に襲い掛かる。


『お前はやはり親父に似て甘いんだよ。

俺の目的を邪魔させない、誰にもな。』圭一郎は恭介を蹴る。


本多圭一郎はそう言うと、


『逃げた奴も全て始末しろ。あとを追うぞ!』


本多圭一郎、加納、米村は恭介と槙野を連れて、


この島に来た大型遊覧船であとを追う。


漁船に乗り込んだ雅美達は安堵感に浸っていた。


『この船大丈夫かな?』千夏が言う。


『わしの船を信用出来ないのかな、お嬢ちゃん。

わしの顔に見覚えないかい?』


漁船の船長が言う。


『あぁ!蝋人形のおじいさん!』千夏が言う。


『なかなかの役者だったろ?』船長が言う。


『船長は何者?』由子が船長に聞く。


『わしは槙野の叔父の吉本幸吉じゃ。』


吉本はそう言うと、後ろを振り返る。


『しっかりみんな捕まってろよ。』吉本が全員に言う。


『どうしたの?吉本さん』雅美が吉本に聞く。


『やはり、ただでは帰してもらえないようじゃ!』


雅美達は後ろを振り返ると、島に来た大型遊覧船が動き出している。


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