本物を見つけ出せ!
多分このくす玉はイベントの際に使うもので、
今はまだ紐を引っ張る場合ではないが、
未だに封筒を発見出来ていない、
そしてこの荷物の中に違和感を感じるくす玉は
気になってしょうがない。
一幸からも発見したと連絡もないので、
まさかという気持ちで由子はくす玉の紐を引っ張る。
多少力はいったのだが1つ目のくす玉が割れる。
由子の淡い期待以上にくす玉からは紙吹雪の変わりに多くの
青いハンカチが山のように落ちてきた。
あまりの量の多さにハンカチの山を掻き分け、
封筒を探すが見つからない。結局一つ目のくす玉からは
問題の入った封筒は見つからなかった。
続けて2つ目のくす玉を割るとまた大量の
青いハンカチが割れて落ちてきた。
ここまで青いハンカチに囲まれると
由子は何だか気味が悪くなってきた。
大量の青いハンカチの中からいまだ求めていた封筒は出てこない。
そして3つ目のくす玉を割る。
中からハンカチは出てこず、1枚の封筒が落ちてきた。
封筒を手に取り表を見ると『残念でした。』と書かれてあった。
由子はその文字を見ると思わず、その場所に座りこんでしまった。
奥にいた一幸が青いハンカチの山の中に
座り込んでいた由子の所に行く。
『どうした?大丈夫か?封筒が見つかったのか?』
由子は一幸の問いかけに無言で先程落ちてきた封筒を渡す。
『何だこれは?』とハンカチの山に座り込む由子に聞く。
『くす玉の中にあったのか?、あと2つあるじゃないか?』と言うと
一幸は残りのくす玉を割る。
中から大量の封筒が落ちてくる。
そしてくす玉の中の垂れ幕に『本物を見つけ出せ!』という
メッセージが書かれあった。
今度は一幸と由子は何100通の封筒の中に囲まれたまま、
必死に封筒を一つ一つ手に取り本物を探し出した。
5分が経ち、遂に『Congratulations!』の
文字が書いてある封筒を手にした。
『おめでとうございます!』
グローバルTVのクルーはまるで自分達のように
一幸と由子に声をかけた。
『ありがとう!』
一幸も由子も心の底から嬉しかった。
改めて大量の封筒が入ったくす玉を見ると、
紐の部分に水色のハンカチが巻かれてあった。




