不協和音
結果が出るまで参加者達はまた控室で待つ事になった。
控室に入った途端に優子は遥に
『何で相談を拒否したの』と
不快感をあらわにして詰め寄る。
『優子、マークシートで相談も何もないじゃない』と言い返す。
『もう、二人共やめろよ』と浩平は二人の間に立ち、
収拾を図ろうとしているが健吾は
ただ見ているだけで黙ったままだ。
4人の間に険悪なムードが漂う。
『お疲れ様。』
香織は相島に声をかける。
『相談を一度もしなかったよな。』
相島は何故相談しないんだと
言わんばかり香織に言う。
『えっ、でも点数下げたくないし』と
思わず口が滑る。
『そんなに頼りないか?』と
今度は大友を見て相島は言う。
『そんな事ないっすよ、香織さんも千夏も
なぜ1度も相談しないんだ。』
大友が言い、香織と千夏を見つめる。
『間違えると思ったのか?俺らでは役不足か?』
4人を沈黙が包む。
『ちょっと相談しすぎじゃないか。』
岸谷は奈緒子に向かって言う。
『間違えたら0点ではなく、
-1点というルール忘れたのか?』
一幸も由子に向かって言うと、
『間違えとは限らないでしょ。
正解すれば0点がプラス0.5点でしょ。』
由子は一幸に言い返す。
奈緒子は無言でそっぽを向いている。
控室のドアがノックされ主催関係者が入ってくる。
『結果が出ましたので、最初にお集まり下さいました
会場へ再度お集まり下さい。』と
言葉を告げ、またドアを閉める。
今まで揉めていた控室は一瞬静まりかえる。
そして一息つき、皆控室をあとにする。
『控室の雰囲気はどうでした?』
紺色のスーツの男は関係者に控え室の様子を聞くと
『重苦しい空気に包まれてましたね。』
『チームワークも言葉だけのようですね。』
『全部のチームが揉めている様子でしたし。』
『所詮このようなものでしょうね、
欲の塊で集まった人達ですから。』
『では皆さんお待ちかねです、いきましょう。』
控え室に行った主催関係者は答える。
『わかりました。』
煙草を揉み消す、2次予選でこの有様か・・・
決勝はこんなものではないのに・・・
一つ大きな溜息をついて紺色のスーツの男は
主催関係者と共に部屋を出ていく。




