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Force  作者: 本願寺 裕真
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1次予選の25組が決まり、1次予選通過者の控室は


先程の苦難を乗り越えた人達の安堵の声が広がっている。


『いよいよ2次予選がまもなく始まります。生き残るのはどの組でしょうか?』


アナウンサーの田中雅美もどんどん気持ちが盛り上がってきた。


しかし次が勝負の分かれ目、25組から3組までに絞られる。


まだ2次予選がどのような方法で行われるか案内もない。


控室の扉が開き、先程まで案内係をしていた


紺色のスーツの男性が入ってきた。


彼は予選通過者の人達に立ち一礼する。


『間もなく2次予選を開始致します、会場にご案内致します。』


そう言うと入って来た両開きの大きな扉を開け、


控え室にいる25組を先導し、2次予選会場に向かう。


会場は最初に集まった大広間で、小学校にありそうな


机が縦に25列、列と列の間には仕切られており、


隣を伺う事は出来ないようになっている。


舞台の上に先程の三角錐のマークがあしらわれた


Tシャツを着た司会者が登場した。


『皆様、1次予選通過おめでとうございます。


いよいよ次が決勝進出を決める大事な2次予選です。』と


言うと舞台の照明が落ちて、司会者にスポットライトがあたる。


『これから言う注意事項をよく聞いて後、チームで話し合い席を決めて下さい。』


注意事項はこういう内容だった。




1.全部で100問、1問につき1点とし、上位3組が決勝進出する。


2.1チーム、縦に4人座る事。


3.1度、席に座ったら席を変わる事は出来ない。


4.解答時間は1人3分とし、3分後には必ず後ろの席に座る者に解答用紙を渡す事。


5.最後尾の解答者は解答後、用紙を横のボックスに入れる事。


6.先頭と最後尾の方以外は前の席に座る人に解答について相談出来る。

  また相談された者は相談された問題を見る前は拒否も出来る。


7.相談する際は挙手の上、係員立ち合いのもと行う。


8.相談時は声を出してはいけない。また相談時間も解答時間に含まれる。


9.相談した問題については係員が確認に捺印する。


10.相談した問題が正解の場合は0.5点、不正解の場合は-1点。


『席順の打ち合わせは今から10分間と致します。

相談すべきか相談すべきでないか、

チーム内での判断力と連携が試されます。

皆様よくお考えの上、着席下さい。』


まさにチーム内の信頼と連携が勝ち抜けの鍵となってくる。


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