はじまりの章
Forceへのご参加、誠にありがとうございます!
勇気ある参加者皆様の健闘をお祈りしています。
Force関係者一同…
ビシッと紺色のスーツを着た男はForceへの
参加申込を見ながらため息をついている。
『最強4人組です!優勝目指します!』
『和気あいあいの職場の4人組。』
『私達4人は一心同体です。』
煙草を吸い終わり、灰皿の消えた煙草を置くと
『本物なのか楽しみに見せてもらうよ。』とその男は呟く。
数分後、静かにドアをノックする音がすると一人の男が部屋に入ってくる。
『どうだ、様子は?』
『父さん、準備万端ですよ。ご心配なく。』
『楽しみにしているからな。』
親子とは思えないそっけない会話が終わり、入れ替わりまたノックする音がする。
『どうぞ。』男はそのノックする音に返事をする。
ドアをノックした男はTV局のプロデューサーの田中だった。
『グローバルTVの田中です。』
『相変わらず大人気ですね、田中さん。』
『あはは、もうからかわないでくださいよ。』
『からかってなんていませんよ。撮影の際は宜しくお願いしますね。』
『それはもちろん、ではまた後で。』
グローバルTVのクルーが部屋を出て行く。
『さてショーの始まりです。』




