国語の時間ー秋の匂いー6年1組
国語の時間―秋の匂い―6年1組
「よーし。きょうのこの時間は、―秋の匂い―について、みんなは何を思い浮かべるか発表してください」
「先生、わかんないよ」
「んー。ちょっと難しいかもな。ならば、言い換えようか。秋で思いつくことを教えてほしいです」
「誰かいるいかな?」
「はい」
「おー、秋元さんか。よし、秋元が思いつく秋の匂いってなに?」
「はい。私はキンモクセイの匂いです。帰り道にキンモクセイの甘いような?いい匂いがしています」
「ん!いい答えだな。最高だ。キンモクセイの匂いが分かるひとがおる?」
「はい!先生」
「秋山さん、はい」
「学校の帰り道にキンモクセイの匂いがします。とても良い匂いです」
「おし、秋山さん。完璧だ!先生もキンモクセイの匂いは大好きです。なぜか小学生のころの帰り道を思い出します」
「はい。どんどんいきましょう」
「秋野さん、どうぞ」
「先生。オレは新米で食べる、バター醬油ごはんだ!!」
「おお、バター醤油ごはんか♪はい、そこ笑わない。さすが食いしん坊な秋野だ!先生も大好きだ。先生はソースごはんとかコロッケごはんも好きだ。はーーーい。そこ笑わない」
「はい!先生。日の暮れが早くなりました。私はなんかさびしい匂い?を感じます」
「はい!拍手ー。秋吉!すごいぞ!君は芸術家になれる!さ、みんな、すごいのがでてきたぞ」
「みんな、そうだよな。ここ大事!この授業のポイントです!匂いと言っても、実際に匂いがすることだけでなくて、雰囲気・印象・経験を感じることにも使います。わかるかな?」
「はい。だれか?難しく考えることはない」
「はい」
「秋川さん。どうぞ」
「秋になると家のクルマのエアコンの風がきれいにになった気がする。だから匂いもいいんじゃない?と僕は思うけど・・・」
「うん、いいね!クルマのエアコンからの空気がきれい、そして―いい匂い―それが―秋の匂い―とつながるわけだ。さすがクルマ好きだ」
「はい。つぎは?秋の匂い」
「秋田さん、どうぞ」
「私は猫の毛の匂いに秋を感じます。顔をすりすりすると、とっても気持ち良くて夏みたいに熱くなくて、秋だなって」
「秋田、すばらしい♪猫飼っているんだな。どんな色?」
「茶トラです」
「はい!」
「元気がいいな!お、また、秋野さん。今度は、なにに秋の匂いを感じるんだ?」
「松茸の匂いだ!」
「ん!お前、松茸食べたんか?」
「こないだ叔父さんからもらったんだよ。はじめて食べた!」
「それで、松茸はどんな秋の匂いがした?」
「それがさぁ。期待外れだった。インスタントのお吸い物と同じだった・・・・・」
「はいー。そこ、笑わない。もしかしたら、大人になって食べてみたらわかるかもしれんぞ、秋野。先生は食べたことないから、うらやましい・・・ぞ。はいそこ、笑わない。笑わない」
「ほかにいないか?もうちょっとないか?さみしいぞ」
「はい」
「秋盛さん。どうぞ」
「私は着るものの匂いで秋を感じます。去年の秋のことを思い出します。そし寒い冬のことも思い出します」
「いいねぇ。女の子らしい!拍手~♪」
「はい!!」
「なんだ、またまた秋野か?よし、これで最後だ。ビシッと締めてくれよ、また食べ物か?どうぞー(笑)」
「オレ、秋刀魚が嫌いだから、匂いは嗅ぎたくない・・・・・」
「みんな、全員、笑わない♪秋野、素晴らしかったぞ!大谷級の160キロのストレートだな!ある意味深かったかも」
「みんな、いい発表ばっかりだったぞ。さすが6年生だ。先生はとても勉強になりました」
「最後に先生が思い出す秋の匂いを発表します!」
「恥ずかしいから、いっぺんしか言わないぞ!笑うなよ」
「皆とおなじ6年生の秋に、クラスの女の子に振られました・・・・・そのときの―恥ずかしい空気と匂い―です・・・それからその女の子と気まずくなったので、告白しないでおけばよかったと後悔しました。学年の噂にもなってしまいました(笑)中学校は別だったので救われました。今も校庭の色づいた樹々見ると、秋と言えばそのときの匂いを思い出します」
「全員、笑わない、笑わない、静かに」




