七十一雨 四つ目の夢∴∵ ― ☰⚊ 「平面の側」
「 クク.. .. . ! どう、した…┈┈┈┈ セイ、シロウ…┈┈┈┈??
君は、'こちら側'へと来ないの、かい. .. . .??」
「(・・・あの、'意匠'____________
白い列。 その白い列に並んだ征四郎が、黒い道。 自分が並んでいる
すぐ脇を通るこの世界から許容されているのか.. . ..
列から外れた場所にいる圭介の声を聞きながら、徐々に後ろに並ぶ
'存在'によって押し出されている様な.. .. .
列を前へと進み続けて行くと、少し前の大分離れた場所に浮かんでいた
霞がかった平面。 その平面の周りに何か暗闇の中にキラリと光る.. .. .
靄の様な.. .. . . 歪んだ'意匠'が見える______________
「ゴキュ.. . . ゴキュ.. ..ッ! 征~ 、 征、四郎ぉ~ ??
何だ、よ~ ゴク....ッ!! ハー.. .. そんな~. .. . ソんな~
'大人ぶって'~.... 大人ぶって、無い、でさ~ 君、キみも~
こっちー... 'こっち'側、「おいで」よ____________ ??」
「( 遠目だから、近くに来るまで
'ある'かどうか、分からなかったが…┈┈┈┈
"銃創"
「ゴクッ.. . . 征~ .... 征~ .... セイ、四郎ぉぉぉ.. . ..
そんな、'偽善的なフリ'しなくたって、こっち.. . . .'こっち'で、
周りの奴らを虐げて、'Catch up'.. . .. 一緒に
'Catch up'、しよーよ.. . . ??」
「(悪魔か、こいつ(圭介)は_______________
おそらくこの空間のどこかにあったのか. .. .. ..少し前に自分達がいた
ミニチュアの場所の様に、この列の世界にも似た様な物があったのか.. ...
圭介は、灰色の透明な急須の様な形をした'水差し'を自分の顔の前に掲げると、
そのまま舌を大きく突き出し、その水差しの口から出て来る
アスファルトを絞り出した様な黒ずんだ液体を、おどけた様な表情で
吸い続ける____________
「ゴキュ ゴキュᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ! はー.... 'うまい'ワ_____________」
「—————その水は、飲んでも平気なのかᱹ ᱹ ᱹ ᱹ 」
「 (ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ !)」
蛇足だと思ったのか、興が冷めた様に自分の口元から
長い水差しの口の部分を外すと、圭介は袖で口元を拭い
鬱屈した様な顔つきで、セイシロウを上目遣いに見る____________
「クク.. .. いやᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ! 幾分.. . . 少しだけ、空.. . .
いや、勿論当然これは、'比喩的表現'だが.. . ..
こちら側に来る事で、幾分、僕_________ いや、俺... .
私、の心の空も.. . . ! 少し晴れ間が見えて来た様だ.. .. . !」
「( あの、'銃創'____________
まるで悪魔の様に囁く挑発している様な顔つきを見せている圭介に構わず
「ボォオオオオオォオオォォォ.. ... . .˛៹˛៹˛៹˛៹˛៹˛៹」
「( あそこに、あの'銃創'があるって事は____________)」
「?? あ、そうか....っ! —————そう言う事、か!?
征四郎。 まさか君、その'黒い銃'で、向こうの…┈┈┈┈
平面の側に立ってる'意匠'を狙うつもりなのかい!??」
————ガンッ!!
「 ギ、ギィェェエェェェ ッ!」
「 ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ っ
自分が今いる黒い道で這っている崩れた存在に向かって蹴りを浴びせながら、
圭介は柱。 その柱に浮かんだ銃創を征四郎が見ている事に気付く。
「そう.. .. そう言う事、か_____________ なる程。
確かにいい視点だ。 ゴキュ... . っ 以前の…┈┈┈┈
'星の世界'。 確かその星の世界にも、この場所と同じ様な
平面が浮かび上がり、そして__________ この列の世界にも平面。
その世界と似た様な平面が、また同じ様に存在しているなら… … …
かつて我々がいた星の世界の中で、平面を動かした'意匠'.. . . ..
ここでは銃創だが_____________ その銃創が、この場所に
あるかも知れない.. . . .! セイシロウ。
君がこちら側に来なかったのは、躊躇していた訳でも、
ためらっていた訳でも無く.. . . . その、機会___________
「銃創で、平面を変え平面に消えて行く自分の運命」
それ、を変えられるんじゃないか.. . ..
そう、思ってた訳、だ…┈┈┈┈??」
「 ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ お前のやり方より、まだ、こっちの方がスマートだ」
「ふ~ん.. . . なるほど、ね…┈┈┈┈」
「( 奴、が正しいのか.. . .. それとも、俺、が正しいのか. .. . )」
「ゴクリ... . ッ どう、か....?? フー.. ..
こっちの、'黒い道'の方は…┈┈┈┈ 今見える通り、
すでに平面へと繋がる列から外れ.. . .. その先には何も無い。
つまりは、
「この黒い道を進めば、この黒い道の上にいる俺は
平面に飲まれる事は無い」
そう. ... そうなって来るが____________ ブウゥッ!??」
「( ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ っ
思い切り口に含んでいた水差しの水を、地面に這いつくばっている
存在に向かって圭介が撒き散らす!!
「 ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ だが、もし…┈┈┈┈ ! あの平面、を、
あの歪んだ様な場所に浮かぶ銃創を. ... .
'この銃で'、変えられるなら…┈┈┈┈ それは、それで.. .. .
征四郎、貴様は、
「平面に飲み込まれず、この世界で存在し続けられる」.. .. ..
そう、なって来る訳だ.. . . . フー....!? 」
「 (こい、つ___________
「グッ!」
「( ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ )
口元を拭うと、今度は刺す様な目つきで圭介は自分が今いる黒い道。
そして征四郎が並んでいる白い列の二つの'先'へと
視線を向かわせる______________
「クク.. . . そうかᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ! 今ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ! この黒い道の上にいる、
「他者を虐げた俺」が正しいのか…┈┈┈┈ それとも、その白い列の中で
「自分で機会を掴もうとしている」
セイシロウ。 君が正しいのか. .. . . 面白い。
どちらの'頭'が優れてるのか____________
'見物'じゃあ、ないか…┈┈┈┈??」
「( ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ
【ອ, ອອອອອ. . . .
( ァ、ァァァッァァァァ.. . . .)】
【ອາ, ອາອາອາອາອາອາ... .. .ດດດ
( ア、ァァァァァァアァァァァァ.. .. .ッ )】
後ろからまるで自分達を押し出す様に迫って来る存在達の姿を感じながら
「( あの、銃創を、'狙え'ば…┈┈┈┈ !
「ふふ.... 杞憂.. .. . 憂えてる男、は、好きだよ…┈┈┈┈┈」
「 ____________
征四郎 圭介の二人は、更に消えかけて行く平面へと向かって
進んで行く_______________
「 滅.... ゥ ッ 滅... .. 悪、 滅ゥ.... !
悪、滅、滅ぅゥゥゥ.. .. .っ!??」
「( ______________




