表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

第2話 襲来そして何を思う

「帰ったよ...」


 ネクは今日起きた出来事もあり、いつも以上に疲労困憊していた。


 「お姉ちゃん、ご飯食べよ!」


 妹のネイが元気な声で言う


 「ごめんね、ネイ。ご飯持ってこれなかったの。」


 ネイは姉の顔を見るなり、何が起きたのかを理解したようだ。


 「大丈夫だよ!私はお姉ちゃんと一緒にいれるだけ幸せだよ!」


 ネクは涙を浮かべながら、ネイにハグする。


 「ボクモシアワセセセセ」


 (!?)


 ネクはハグをやめ、後ろを振り向くと不適な笑みを浮かべている悪魔がいたのだ。


 (ついてこられてた?!)


 「ネイ!逃げて!」


 「うん...!」


 冷や汗が止まらない。でも、大丈夫。だって、この指輪のボタンを押したらレスが来てくれるから。


 (反応しない....)


 悪魔が襲って来る。


 (一度なら、自衛できるはずだ。)


 ネクは指輪を構えるが、悪魔は無視し、ネイの方へ向かって行く。


 「ネイ!!!!」


 ネクは叫びまくりたかったが、叫べなかった。さらに、他の悪魔が来てしまったら拉致があかないからだ。


 無理だ。終わったのだ。


 悪魔の鎌がネイを引き裂く。


 そして、悪魔は間髪入れずに、ネクの方へ向かって来る。


 弱い者から狙っていったのか。


 ネクは全てを諦めた。


 妹がいない世界では、自分が生きている価値はない。


 親もどこにいるかわからない。


 多分死んだだろう。


 もういいや...


 悪魔の鎌がネクに振りかざされr...


 !?


 突如、指輪が光始めた。


 指輪から謎の光の波動が起こり、目の前にいる。悪魔は気絶した。


 そして、気づくと目の前に、レスが現れていた。


 「大丈夫か!?」


 ネクは泣き出してしまった。


 大丈夫な訳がない、妹が、妹が、大切な妹が。


 少し間をあけ、多少の落ち着きを取り戻したネクがレスに説明する。


 「すまなかった、本当に。神器の説明が足りてなかった。それは自分自身が狙われた時にしか使えないんだ。先に説明していれば、多少状況は変わっただろう。」


 「もういいよ、それよりもこいつを早く殺して!」


 ネクは怒り混じりに言う。


 「すまない、それも本当はできないんだ」


 「どういうこと!?」


 「正確にはやむを得ない場合以外は、殺せない。あの時はやむを得なかったんだ。だからこれを使う。」


 そういうとレスは、宙から手錠のような、ロープのような物を取り出す。


 「これも神器なんだ。これで悪魔を拘束すれば、無力化できる。後申し訳ないがその指輪も返してくれ、もう使えないからな。」


 話しながら、レスは悪魔を拘束する。


 「一回って自分を守る時だけじゃないの?」


 「そうだ。だが、もう必要ない。これからはつきっきりでお前のことは私が守ってやる。」


 「急にどうして」


 「私の推測では、お前がこの事象を終わらせる唯一無二の鍵だからだ」


 「...!?」


 レスからの突然の告白に、動揺してしまったようだ。


 「頼む、ネク。お前の力が必要なんだ。」


 「.....」


 ネクは何を思うのか。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ