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今のはなし③

莉奈の妹さゆが今回の星の人との戦いのカギを握る、流はそう言っている。

流とさゆは恋人どおしだった。莉奈と流がもめていた時は別れていたけれど、互いに嫌いになったわけじゃない。さゆの説得により二人は和解することができた。流と莉奈のいさかいに流はさゆとの関係を利用し引き延ばすという手を取っていたけれど、さゆはその流の裏切りを許した。

どうしようもなくなっていた流を救った。莉奈はさゆが流のことになると冷静な判断ができなくなる事があると心配していたけれど。

流との和解を望んでいた莉奈はたまたま今回はそれが良いほうに出たと思っている。

莉奈は流の言葉の持つ意味を考える。流の性格、あえて自分に話した意味、流が和解の時に隠したであろう本心。莉奈は一つの答えにたどり着いた。簡単なことだった。莉奈は核心を突いた。


「あんたさゆが星の人を超えるまで戦わない気ね。」といった。見捨てる作戦、さゆや流、元からたたかうメンバーなら逃げるだけならできなくはない。ただ1年間引き延ばせば3000万人以上死ぬだろう。この星では大きく強さが増す時期というのが予測できる。さゆは成長の余地が約1年残っている時期に星の人と戦うことになる。その一年は自分たちは逃げる。流の作戦はそういうことだと莉奈は気づいた。


流は表情を変えない。


「そうですね。被害を抑えられるように足止めはします。でもそれは確実に逃げられる範囲内でのことです。さらに被害を減らす作戦が全くないわけではないですよ。」


と流は言った。莉奈は流の考えがおぼろげにつかめかけている。流は莉奈に星の人とのたたかいを餌に何か頼ごとをしようとしている。普段では絶対に出来ないような頼み事、自分が時間稼ぎをするから何かを頼む。そういうことだ。


莉奈はその話を聞くために口をひらく。


これが今の話。

これからする話は、今の話とは関係がない。世界を掛けた戦いよりは50年以上前の話になる。



主人公たちがまだ登場していないのですがいったんいまの作品に

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