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87話 山の散策

 暗い山の中を2人で進んでいく。

 登山道のような整備された道なんてものはなく、歩きやすそうな所を歩いて行く形だ。

 急な登り坂があったり、ぬかるんで歩きづらい所もあった。

 元いた世界のハイキングコースなんかはかなり整備されて歩きやすかったんだなと実感させられる。


「これはどうしたものかな…」


 しばらく進んだ先で、先が崖になっている場所に行き着いた。


「流石に迂回するか他を探すか…」


 ライラさんはこの方向に進むのを断念して元来た道を戻ろうとする。


「あの、今更気付いたんですけど、箒に乗っていけばよくないですか?」


 前回の転移で森の中を散策した際は魔女箒に乗って低空飛行していたことを思い出す。

 これなら崖も越えることができるし、ぬかるみや谷何かも気にせず進むことができるはずだ。


「そんなゆっくり飛ぶとかできるの?ここに来た時のような勢いだと木にぶつかると思うけど…」


「歩くぐらいのペースで飛べますよ」


 2人で箒に跨る。

 崖を飛び越えてからは森を散策した時のように低空で飛んで進んでいく。


「ああ…これは楽だな…この箒ずるすぎる…」


「もっと早く気付くべきでしたね…」


 ここまで歩いていた苦労は何だったのか。

 何となく余計に疲れたような気持ちになりながら、私達は散策を続けるのだった。

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