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54話 高性能なアイテム

「これは黒い服…ポンチョ?」


 リュックの中から次に出てきたのはポンチョのような大きい服だった。

 薄手で嵩張りにくくなっているとはいえそれなりに大きいようで、リュックに入っていた荷物の中で1番大きかった。


「ですねー、レインコートとしても使えるやつですー」


 試しに着てみるとかなりゆったりと着れる感じで、これなら雨風もそれなりにしのげそうだった。

 デザインは黒猫をモチーフにしているようで、フードに猫耳が付いてたり、尻尾も付いていた。かわいい。


「なんか魔女が着るマントみたいな感じだね」


「ですねー、前に魔女になってみるみたいな話をしたのでそういうのを選んでみましたー」


 そういえば少し前にそんな話をしたようなしなかったような。上手くいかなくて無かった事にしたような。

 これを着て魔女箒で空を飛んでたらかなり魔女っぽい感じがするし、魔女だから飛べるんですで通せるのかもしれない。魔女自体が受け入れられる存在なのかは不明だが。


「何か特別な効果みたいなのはあるの?」


「防水、防風、防寒、防刃と色々なものを防いでくれるのでどこでも安心ですねー。あとはすごく乾燥が早い生地なので、濡れてもすぐに乾くのもいいところですー」


 シンプルに性能が高いみたいな感じだろうか。防刃機能もあるのでこの前のように木々の隙間を飛ぶみたいな時に、枝が引っかかったりするのを防ぐという使い方も出来るかもしれない。

 転移先で外歩きの上着として普段使いしても良さそうだ。


「あとは魔女帽子があれば完璧かな?」


「いやーこれはフードを被るタイプの魔女ですよー。帽子が無しが正解ですー」


「なるほど…確かにそういうデザインの魔女もいるよね…」


 フードタイプの魔女。確かにあるといえばある。何も考えずに帽子を挙げてしまったのは浅かったか…。いや、そんなにこだわるところではないけど。




「最後は…懐中電灯?」


 リュックの中の荷物はこれが最後のようだ。

 見た目は小ぶりな懐中電灯で、強いて特徴を挙げるなら明かりの強さを調整するつまみが付いているぐらいか。


「あ、それはこっちに向けないでくださいねー」


「あっ、これもしかして危ないやつ?」


 女神が真っ先に言うのがこちらに向けるなという注意だった辺り、かなり危険な物のようだ。

 思えばわざわざ泉に連れ出したわりに他に危険なものは無かったので、これが原因だった訳だ。


「とにかく強力な懐中電灯なので誰もいない方向に弱めの設定で使うようにお願いしますー」


 言われた通りに茂みの方向に向けて最弱設定で電源を入れてみた。

 すると普通の懐中電灯ぐらいの明るさで光っただけだった。


「あれ?意外と普通?」


「じゃーつまみを回して光を強くしてみてくださいー」


 嫌な予感がするが、言われた通りにつまみを回してみる。

 するとどんどん光が強くなっていき、夜でもないのに眩しいぐらいになってきた。

 そして更に光を強めると茂みの方から煙が上がり始めた。


「えっ、もしかして燃えてる?」


「ですねー、軽く小火が起きるぐらいまで強く出来る懐中電灯ですー」


 これは確かに取り扱い注意だ。少なくとも人に向けたりはしないようにしておくのと、普段は最弱設定のまま使うように気をつけよう。




「これで全部かな?」


「ですねー、頑張って集めたのでこれからの旅のお供として使ってくださいー!」


 生活的な要素が強くて異世界の備えらしさは微妙なところだが、かなり役に立つだろう。

 まだ準備不足な部分もあるとは思うが、次の転移の時に試すのが楽しみだ。

 アクセス解析見ていた感じ18時より前に見ている人が多そうだったので、試しに12時台の投稿にしてます。


 ようやく荷物紹介パート終わりです。まぁ装備紹介とか新スキル紹介枠だったということで…。

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