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41話 異世界の三大必須能力

 これは私の印象でしかないが、よくある異世界ものの物語で主人公に与えられるも必須と言ってもいいものが3つあると思う。


 1つ目は言語だ。異世界で言葉が通じないなんて物語は殆ど存在しないだろう。

 もし異世界で言葉が通じないとどうなってしまうか。その答えはつい最近身をもって知ることになったところだ。

 これは今回から転移先の言語を使えるようにしてもらったので大丈夫だ。むしろ今まで必要にならなかった方がおかしいかもしれないが。


 2つ目は力だ。よくあるチート主人公が使える能力なんかがそれに当たるだろう。

 異世界で勇者になって無双する…ああいった小説を読んだことのある人なら誰もが一度は想像するのではないだろうか。

 そこまでチートなもので無くても何かしら力が無いと、特に魔物なんかがいるような異世界で生きていくのが難しいというのはあるとは思う。

 一応私の持っている魔女箒はこれに当たると言っても良いかもしれない。この前も門番から逃げるのに役立ったし。私が元いた世界で魔女箒が使えたらチートと呼べるレベルのものだと言えるだろう。

 ただ、魔法が一般的なもので、皆が飛び回るような世界であれば、そこまで珍しいものではないとなるかもしれないが。


 そして3つ目は荷運び能力だ。容量無限で好きなだけ荷物を運べるというのは何かとよくある能力だろう。

 作品によって神様に与えられた能力だったり、魔法でできることだったり、そういう荷物袋が普及していたりと様々ではあるが、使える作品はかなり多いと思う。

 これに該当するようなものは私は現状持ち合わせていない。持っているものは魔女箒だけで、ほぼその身一つでいる状態だ。


 現状の私はこれらの異世界の三大必須能力のうち1つが欠けているのだ。

 つまるところ何が言いたいかというと、こういう事だ。




「お腹すいた…」


 森で夜を明かそうとしていた私だったが、この世界に来てから何も飲み食いしておらず、空腹が限界だった。

 上空から森に戻った時には日が沈みかけていて辺りが暗かったのもあり、食料になりそうな木の実とかを探す余裕は無かった。もっとも、適当に見つけた木の実を食べたら毒だったとかもありえる話なので何も飲まず食わずの方がマシかもしれないが。水を飲むにも川の水をそのまま飲んだらお腹を壊しそうだし。

 食料やキャンプ用品なんかを魔法の収納袋みたいなものに入れて持ち歩ければなんとかなったかもしれないのに。やはり三大必須能力は全部揃ってないとまともに異世界では生きていけないのか。


 次に女神の所に戻ったら用意させよう。そんなことを考えながら森の中で眠りにつくのであった。

 なんというか、なろう世界のテンプレがなぜテンプレなのかの思考実験みたいな話になりつつありますよねこのなろう…。

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