表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/111

3話 パラシュート大作戦

「言われた通りに付けたけどこれでいいの?」


「はいー大丈夫なはずですー」


 今朝のクソ女神の来訪からしばらくして。

 室内なのに広げた状態のパラシュートを背負っているとかいう、訳の分からない状態の私の姿がそこにはあった。


「パラシュートって普通落下中に展開するものじゃないの?先に展開してたら絡まったりしない?」


「ねこちゃんが上手くできるか分からないじゃないですかー。だから先に展開して、転移の際にちゃんと広がった状態になるよう調整しておきますー」


 クソ女神のくせに、予想外にちゃんと考えているようだ。これはもしかすると今回こそは成功するのかもしれない。


「なんか今回こそはなんとかなりそうね…」


「はいーこれでバッチリなはずですー!」


 クソ女神も自信満々といった様子だ。無駄に自信に満ちた良い表情をしている。

 こいつがこういう表情をしている時は大体ろくな事にならない。さっきまでいける気がしていたが、急に不安になってきた。


「それじゃー始めますねー?行ってらっしゃーい」


 私の不安な気持ちなぞ気付かないというように、クソ女神は意気揚々と転移を開始した。


 何度も見た転移の光。この光が消えた後に意識があったことはほとんど無い。

 宇宙だったり溶岩の中だったりに飛ばされた時には、光が消えたらいつものベッドで目が覚める。

 死にそうとか何も考えるまでもなく、転移完了した瞬間に即死という訳だ。

 殺される身としては先日の落下のようなことになるより、そっちの方が楽で良い。


「失敗するなら即死だと楽なんだけど。」


 そう呟きながら、私は転移させられるのであった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ