37話 宇宙ねこ
その後、城下町から離れた所で着陸して休憩していた所で転移の光に包まれた。
どうやら私が詰んだのに気付いた女神が回収してくれたらしい。
ちなみに、今回は今までと違って死んではいないので、普通にその場に座った姿勢のまま女神の部屋に転移させられた。
「…まぁそんな訳で、言葉が通じなくて全く取り合って貰えなくて詰みました」
「あー言語ですかー、なるほどー…」
一息ついた所で今回の転移のあらすじを女神に話した。
初めて無事に転移が出来たことには喜んだものの、その先もまだまだ課題がありそうだという事が分かり、まだまだ先は長そうだとの事だった。
「とりあえず会話とかが出来るよう言葉が分かるようになればいいんですよねー?」
「そうね。そういえばよく小説なんかでは転生の女神がそんな能力をくれるみたいな設定があったりするけどできるの?」
「まっかせなさーい」
そう言うや否や、女神はその場で手を振った。
…瞬間、私は全てを理解した。
ありとあらゆる世界で使われる全ての言語を。
その成り立ちを。
その在り方を。
そして、宇宙猫みたいな感じになった末に頭が爆散して死んだ。
当たり前だが人間が抱えられる情報量では無かったようだ。
後々女神に復活させられて聞いたことだが、1つの世界の言語に絞るぐらいにすれば大丈夫との事だった。もっと早く気付いて欲しい。
部活で音楽やってた時もサークルで絵を描いてた時も思ったんですが、自分でやって見るとまた違った視点が持てるというか理解が深まりますよね。
このなろうを書いた経験を持ってなろうを読むんだ…。なろうスパイラル…。